あらすじ
ある日、阿見川政士(あみかわまさし)に脅迫状が届く。政士と息子の樹は「社長と秘書で、仲の良い親子」という体面を保ちながら、その裏で樹は父に虐げられて生きてきた。脅迫状の要求通りに金を渡しに出向いた樹は、栂恭介(とがきょうすけ)という男に酷い辱めを受けてしまう。 「お前の親父がそれだけ憎まれるような真似をしたってことだ」 恭介は、樹を汚すことで政士にダメージを与えようとしたのだ。何の効果もないと知らずに。樹は、理不尽な陵辱に堪えかねて、父と恭介の両方に復讐することを決意するが…。 危うい謀(はかりごと)の行く先は――!?
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Posted by ブクログ
作家買いじゃない作品を購入する目安は、やはり表紙と裏表紙をじーっと穴が開くほど見て透視←ウソです
高碕ぼすこセンセのえろ美麗な表紙がすてきです。表紙買い。
矢城センセらしい鬼畜陵辱ものでした。
陵辱ものだけどただヤラレまくってるありきたりなエロエロ系ではなく、展開に工夫があって印象的なストーリー。
電車の集団痴漢シーンの描写に萌えました。
昔あった某ジャニタレのお母さんの遺骨盗難事件を彷彿とさせる脅迫を受けた阿見川社長。その要求に屈した彼の命令で、息子で社長秘書でもある樹が身代金を受け渡しに行くのですが、犯人の男に緊縛陵辱され。
母似の色気ダダ漏れ美人なのがいけないのか、あちこちから非道に襲われる受。
樹は陵辱されまくりで不憫ですが、心は犯人以上に「復讐」に燃えているところがヤワではありません。
自由になりたい一心で、恭介にあざとく共謀しようと持ちかける樹なんですが、実はこの後あれこれと新事実が発覚していき、あっと言わせる展開になっていきます。
恭介も樹も恨みや怒りで肝心なことを見逃していた気がします。
誤解と、そして後悔。
「俺に死んでほしいんだろう?」という言葉に、恭介の樹に対する真摯な気持ちがあふれ出ていて思わず涙。心を揺さぶられました。
エロいだけじゃなくて、とてもビターで胸が熱くなりました。ラストはどう考えてもハピエンにはなれそうにないけど、二人の気持ちはもう固く結ばれてるから何があっても大丈夫とは思えます。
最近のリアルなニュースでは、この手の逃避行は失敗しているので。
運命的な愛がドラマティックで隠微で、萌えがてんこ盛りでした!