あらすじ
大木誉は〈おおぎや餅店〉の跡継ぎ。店を京都一の餅屋にするため修行中だ。ある日、頬にキスマークを付けた奇妙な男がふらりと店にやって来る。その男・近藤友成は、初対面にもかかわらずやたら誉に馴れ馴れしく…?
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Posted by ブクログ
現代のお話かな、と思って読み始めましたが、ちょっとレトロな時代のお話。絵柄がほっこりしていて、とても作品にあっていました。1冊を通して、彼らの生きざまを感じられました。京都弁萌え。
家業を継ぐことになんの迷いもなく、一途に頑張る誉の真面目さとそれゆえに友成に振り回されてもだもだしていて、普段はツンツンしてますが、デレた時がとても可愛いです。大福のエピソードはほっこりしてますが、ホロリとさせられました。
飄々としていて女たらしの友成は友成でちょっとある事情を抱えています。大福のエピソードと友成の事情、二人が助け合い、お互いに支えあうことで乗り越えていくのが、これからもそうやって生きていくんだろうと想像をかきたてられつつの、ラストの描き下ろしでした。描き下ろしもほっこりして幸せな雰囲気なのですが、個人的にちょっぴり切なさも感じましたが、1冊で生きざまを感じられて良かったです。