【感想・ネタバレ】お尻触りたがる人なんなののレビュー

あらすじ

YJコミックス「アナーキー・イン・ザ・JK」でおなじみの作者による仄かに漂うエロスの香りに気を取られたらもう手遅れ、なコミックス。読み進む程に世界が融解してゆく…あなたもLet's一蓮托生。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

まず、タイトルからインパクトがある
なんなの、と聞かれても、なんなんだろう、と返すしかない。まぁ、こんな質問をされる状況、まず、リアルにはないだろうけど(笑)
この先生の作品もエロ系だが、『チチチチ』(クール教信者)と違って、朝からでも読めて、腹を抱えて笑える・・・・・・そう言う意味では、家族の前や電車の中では読めん作品ではある
私が基本、人の目を気にしやすいチキンってのもあるにしろ、これは笑いを、頬肉を噛んだくらいじゃ耐えきれない
ほとんどの作品が、ガッツリ下ネタ系なのだが、下品ではない。下ネタが連呼される以上、上品って表現からは遠ざかるのだが、少なくとも、女性が普通にコメディ漫画として読めそうなので、下劣ではない
位置原先生は、愉快さを伝播する笑いを生む下ネタの使い方が、とっても上手い漫画家である、と私は思っている。そのセンスは、『妹は思春期』や『生徒会役員共』のヒット作を連発している氏家ト全先生のそれに匹敵している、と言っても過言であるまい。四コマ漫画とストーリー漫画の違いはあるにしろ、ネタによっては勝っている点を感じる時もあるまた、手書き感の強い・・・手書きにしか見えないが、その絵柄が面白可笑しさを膨らませているんだろう。もし、異なる絵柄であったら、ネタがくどすぎて、今以上に読み手が限られていたに違いない
話と話の間に描かれているラフから察する限り、エロく描こうと思えば描けるんだろう、位置原先生は。ただ、一漫画家としてエロさより面白さを優先してくれているのだろう、と勝手に思って、感謝もしている
面白い一方で、恋愛漫画としてもしっかり読めるレベルで、ほっこりする
次の短編集も楽しみだ
どの話も甲乙つけがたい質の高さだが、個人的な好みをあえて押し付けてもいいのであれば、「今日のオカズ」だ。マニアックにも程がある、と呆れ笑いが湧く反面、想像をしてみて微かに興奮してしまっている自分もいた。性癖に普通も特別も異常もありゃしねぇ。次点が、言葉戯びが達者な「恋話」だな
この台詞を引用に選んだのは、不覚にも感動してしまったので。愛に、こうなるべきって言う正解かつ決まりきったカタチはないにしろ、これはある意味、理想の結果だ。イチャイチャしている今現在が倖せだからこそ、老いていくこれからも考えられ、一緒にいる事が当たり前だ、と思える。多少、一般良識からはズレているにしろ、こんな懐の深い奥さんに愛されている、この旦那は最高の幸せ者だろう

0
2015年07月13日

「青年マンガ」ランキング