あらすじ
美内すずえ氏(漫画家・『ガラスの仮面』作者)の推薦文が、本書の内容をズバリとついている。「甲野善紀先生の講習会では、自分の身体について実は何もわかっていなかったのではないか、と驚く。身体と精神は繋がっている。自分の中で“革命”が起きている。本書は、身体機能の妙を説きながら、人生の指南書でもある」というものだ。本文内では、聞き手の若き女流ライター・平尾文さんとのトーク形式で、最新の「甲野ワールド」の話が、軽妙に展開される。武術の稽古を通じて、身体の可能性を開く話の中に、「生きていることそのものへの気づき」を得る読者は多いだろう。また、最近とみに顕著な風潮となっている、「頑張れば、努力すれば、夢はかなう」という精神論回帰的スローガンに対して、その弊害を考えるとともに、「何かを深く追求するということ」の本質を、抑制された発言で、読者に伝えてくれる。新しい生き方への一冊。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
頑張る(努力)=事前準備。でもそれじゃあ臨機応変な対応はできない。即応性を鍛えることこそ大事なのである。
古武術の甲野先生の新刊なので。禅の話が納得いった。
努力は成果を求めることだなーと考えた。練習という投資をしたのだからその分の努力を成果として回収しないと割に合わない。だから本番の試合で緊張する。固くなる。成功しないといけないと思っちゃうから。だから、できなくなる。
そういう成果を求めすぎないようにすることでより良い結果が出せる人もいる。みんながみんな成果を求める緊張感で結果が良くなるわけではないのである。
成果を求めない、その大切さを説いた本だった。