あらすじ
其処は大江戸、柳町。煩い大家の長屋の一角に住まうは、仕事もせずぷらぷら過ごし、隙あらば色仕掛けしてくる居候・弥源治と、そんな弥源治を養う人気魚売りの清二だ。けれどある日、弥源治が子猫を拾ってきて?【カバー下のおまけマンガ(2P)を巻末に収録配信!!】※この作品は大洋図書HP「b's-garden」にて連載している『きゃっつ』に描き下ろしを加えたものです。
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Posted by ブクログ
▼あらすじ
其処は大江戸、柳町。
煩い大家の長屋の一角に住まうは、仕事もせずぶらぶら過ごし、隙あらば色仕掛けしてくる居候・弥源治と、そんな弥源治を養う人気魚売りの清二だ。
けれどある日、弥源治が子猫を拾ってきて?
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羽生山へび子先生の作品を読むのは『僕の先輩』と『夜明けのブルース』に続いてこれで3冊目なんですが、ここへ来てまさか人外に走るとは思わなんだ…(笑)
でも人外モノ大好物きだし、気になったので買っちゃったよ!!
…結果、期待通り面白かったです。へび子先生の作品は見かけによらずストーリーの方がしっかりしてるんで毎回驚かされます。
狸の話はオチが感動的で面白かったし、猫頭巾のお話はちょっとしたトリックが効いてて真相を知った瞬間「なるほど!」と、読ませる内容に感心しました。
ただ、いかんせん清二と弥源治の関係が焦れったく…(笑)
はよ!!はよくっ付いて!!と思いながら読んでいたのですが、残念ながら最後までくっ付かず…。エロはおろかキスも無しとは…。
猫BLを期待していただけに少しガックリしてしまいました。
まぁ、当然これで終わりではなく、続きがあるみたいなんですが。
清二も弥源治も訳ありみたいですし、特に弥源治の方は何者なんだ?という謎を匂わせる終わり方をしているので、続きが非常に気になるところ…。
カバー裏の「続きはWebで!」というのはネタではなく、本当にWebで続きが見られるらしいのですが、本になるまで待とうか迷い中です(笑)
とりあえず、猫&人外好きなら読んで損はない作品かと。
先述した通り、BLとエロはほぼ無いのでそこを期待するとガッカリするかと思いますが、それでもストーリーの方は文句無しに面白いので、ストーリー重視の方にはお勧めです。
ヘビ子先生特有の癖のある絵柄も作品の雰囲気に物凄くマッチしていて、現代モノよりもこういう時代モノの方が向いているんじゃないか…と思いました(笑)