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Posted by ブクログ
エーランド島四部作完結編(うっかり三作目を飛ばしてしまった。。)。
老齢探偵イェルロフの遠い昔、少年時代の恐怖体験に始まり、現代の少年の幽霊船との遭遇、意味深な男のきなくさい帰郷。
序盤は物語がどこへ向かっているのかわからず、遅々とした展開。
次第に動き出す物語にいつしか引き込まれている自分に気づく。スウェーデンとロシアの関係性、大戦中の悲劇を重低音として現代で繰り広げられる復讐劇。
帰郷した男アーロンの人生を時間をかけて振り返り、人物像を積み上げていく過程が肝と感じた。
ちょっと地味だけど、どこか没入させられる静かな典型的な北欧ミステリ。
嫌いじゃないです。
Posted by ブクログ
穏やかに、丹念に、そして切なく語られるエーランド島シリーズ4作目。
心の中にゆっくりと波紋が広がっていく様な読書であった。
エピローグ。
風よ、彼を押し戻してくれてありがとう。
Posted by ブクログ
大好きなシリーズの四作目。静けさの中で物語が淡々と進行していくこの感じがとても好き。舞台が海外に飛び出してスケール大きくなったなあと少し驚いたけど、イェルロフの穏やかで独特の人柄が相変わらずでとても落ち着く。悲しい出来事もあったけど、最後まだ希望を見いだせる雰囲気が漂って終わったのが心に残った。
でも春夏秋冬で、これでシリーズも終わりなのかなあと思うと寂しいです。
こんなふうに年を重ねられたらいいなと思ってしまう。私は女だから少し違った感じになるかもしれないけど、憧れる晩年。
H29年12月6日再読
何度読んでもジーンと来るこのシリーズ。またきっと読み返す私は。イェルロフとヨンのような、長年の友人がいるって素晴らしい。