【感想・ネタバレ】人生は負けたほうが勝っている 格差社会をスマートに生きる処世術のレビュー

あらすじ

弱みをさらす、騙される、尽くす、退く、逃がす……あなたはちゃんと、人に負けているか。負けられない人間は、まわりから妬まれ、疎まれ、人生において大勝ちを手にすることができない。ビジネスコンサルタントとして長年活躍する著者が、豊富な事例をもとに導いた、品よく勝ち組になるための負け方とは?ウサギとカメなら迷わずカメになれ! 上手に出世したい人、妬まれないでトクをしたい人、幸せを味方につけたい人必読。

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Posted by ブクログ

読み終わった後は暫く自分の日頃の態度や人への対応を振り返って、何か猛烈に謝らなければならない様な気分になる。そしてほぼ同時にその逆、自分自身に対しても今までよく頑張ったね、と声をかけたくもなる。
いろんな感情がぐるぐると頭を巡る状態で感想を書くと、大抵よくわからない文章になるものだが、今、正にその状態にある。
本書は深く考えさせる内容だ。自分が他人に対して取ってきた行動が多分に該当するし、それを戒める事が沢山ある。いや、恐らくは本書を読んだ誰しもが自分の中にその様な節がある事に気付き、きっと私と同じ様な精神状態になったのではないだろうか。
誰もが仕事の場でも私生活の場でも感じるあらゆる想いに対して警鐘をならしながら、どう切り替えて乗り越えていくか、それを伝えるための書籍だと感じた。
会社によくいるイエスマンに対してすらも、忍耐と努力が要る事だと肯定的に捉え、意に沿わない事を(仕事と割り切って)部下にもやらせる事ができる人と思うなど、普段の思考では中々出てこない。また、ジェネラリスト=オールラウンダーを目指せという言葉には勇気ももらえる。ビジネスシーンで役に立つ言葉の数々は、仕事上で悩みを抱える全世代に知ってほしい内容が満載である。
「言い負かす」のではなく、徹底的に相手の話を聞き「聞き勝つ」事の大切さ、陰口で優越感に浸るのではなく、目の前で言わず相手に抗弁する機会も与えない自分を卑怯者だと気付かせる思考、あらためて響いてくる、短絡的に損得を考えず将来を見て主張する=今日の特は明日の損など、頁をめくる度に繰り広げられる言葉の数々。
自分でも何度も自省してきた事を改めて親から叱られた様な気分だ。
ビジネスリーダーの方々であれば、よくできる人に毎回指示を集中させてしまう事は多々ある。そんな時に部下が、頼まれごとばかりで「使われてる」と感じてしまうか、人に尽くす事が自分の存在意義に繋がっていると考えるかで、パフォーマンスも成果の品質も変わるだろう。
ビジネスだけでなく、私生活の中であっても、いつか別れが来る事を予想して、今を大事に人と向き合う=付き合うという「一期一会」の意識を常に持てる人になりたい。政治の世界なら、変化と進歩は違う、変革ばかり叫ぶリーダーは変化は起こせるがそれ自体は進歩とイコールではなく、逆に安定したマンネリ状態から進歩を生みだす事の大切さ。逆境すらもかけがえの無い人生の一コマと考えて愛おしむ事の大切さ。兎に角、心に響いてくる言葉の連続だ。
私は今まで何をやっていたんだろう、すぐに生まれ変われる。それは発想の転換、物事を逆の視点で見る事で生まれてくる、それに気づかせてくれる内容だ。「人生は負けた方が勝っている」とは本書にピッタリのタイトルではないか!

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2023年05月09日

Posted by ブクログ

この人の考え方、共感できます。
こんな考え方ができたら、このストレス社会の中をうまく生きていけるな。
そう思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世の中を渡っていく上で、心得ていたい内容です。

第一章 上手に出世するための負け
第二章 人に好かれるための負け
第三章 悪から身を守るための負け
第四章 妬まれずにトクをするための負け
第五章 幸せを味方にするための負け

いろんな負け方を、各章のなかでテーマを設けて説明してあり、何処からでも読める構成になっています。
なにか気持ちを切替えたいときに読んでみるといい本だと思います。

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2019年01月02日

Posted by ブクログ

負けをうまく使う生き方について、といった感じでしょうか。

負けは、ただ勝負に負けるなんて意味ではなく、
あえてつらい道を選んだり、それを糧にするとか。

あとこういう本に出てくる昔の人の名言とかって凄いなぁと思う。
「願わくば我に七難八苦を与えたまえ」というのは
山中鹿之助という戦国武将の言葉なんですが、
当時の世情を考えると重みが違うと言うか。
信長の野望でもこのセリフ出てきてたけどね。

また、下手に勝ちに拘るのもよくないといいますか。
先に謝ったり、譲ったりしたほうが結局うまくいくとか、
黙ったり、逃げたりとかも、その状況で使い分ける。
あえて弱みを見せれば、その部分を周りが補ってくれるかもしれない。

まぁ結局ほどほどに相手を気遣ったりしようってことかね。
そう、負けっぱなしは身に染みますが、負けてます。

業務のことを聞きにいくと大抵の人は不満ばかりで建設的ではありません。
今まで恐らくはけ口がなかったんでしょう。私から言えば、
今まで何の改善のアクションも起こさなかったのに、何で俺に?と思うんですが。。。
時には「何ギレ?」と思うぐらいの筋が通ってないこともあるのですが。
そこで正論でねじ伏せることはきっと出来ます。
相手がよっぽどバカだったら無理ですが。

ただそれをしても何もいいことないし、誰も得しないんですよね。
この本にも書いてありました。相手を打ち負かすのは簡単でも、
しちゃいけないって。

俺の場合うんざりして相手する気なくしちゃうけど・・・

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2010年09月16日

Posted by ブクログ

人生を短期決戦の連続にしてはいけない。
長期にわたる平和維持運動として位置付けて行く。
太く短くよりも「細く長く」を目指す。

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2015年03月14日

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