あらすじ
「──ねえ、こんな話を知ってる?」 この町では、古風な黒電話がそこかしこに置かれている。そんな黒電話の向こうには、『カタリベ』と呼ばれる黒いフードを被った謎の人物がいた。 噂話の怪異。 それが『本当のこと』になるこの町で、『カタリベ』の黒い糸に導かれた少年と少女は、今日も奇妙な謎解きに挑む。 それは、『噂の語り替え』のために開かれる、すこし不思議なお茶会。 郷土を愛する皆様、この噂話を紐解くときは、お茶請けに甘いものをお忘れなく。
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Posted by ブクログ
ねえ、こんな話を知ってる——?
町の至るところにある、誰が設置したのかわからない「黒電話」
ダイヤルも何もついていないその電話の受話器の向こうから聴こえてくるのは
そんな言葉から始まる「噂話」
電話の相手の「カタリベ」が語るのは、
現代に生きて形を変えていく、そんな噂話の数々だった
***ネタバレ有り感想***
町に怪異を引き起こしてる「噂話」を、カタリベに語り直させて変える、
それが話の目的
その噂話は偽物だから語り直せ!というのを、カタリベに納得させるために理屈をコネコネ…もとい推理していく
ちょっと、こじつけかよ!!!と思わなくもない所もあったけれど
面白かった
その噂話が偽物、すなわち町の誰かが作った話しをカタリベが広めて本当に怪異になってしまったものなのか
それとももともと未知なる力が働いて起こっていた本当の出来事なのか、がミソで
カタリベが納得さえすれば本当の話を書き換えてもいいわけではなく、
もし本当の話を直してしまったら、その真偽を見誤った者に何かしらの変化が訪れるらしい…
その鑑定作業の際に結ばれる黒い糸の先はやはり、
怪異の対象であるモノ、が結ばれてるのかな
蜘蛛の話で鬼が出てきたものね
男女間違えてるよ…というのを言うためだけにわざわざあんな勿体ぶった登場をしたのかと思うとちょっと笑える
あとヒロインが痛々しすぎて魅力を感じないのが少しつまらないところかなぁ
続編がありそう