【感想・ネタバレ】『男はつらいよ』の幸福論 寅さんが僕らに教えてくれたことのレビュー

あらすじ

テレビのコメンテーターとしてもおなじみの精神科医が、
『男はつらいよ』映画全48作をつぶさに観て発見した、
今を生きる日本人が幸せになるための“知恵”とは?

寅さんの“名言”、みんなが涙した“名場面”、著者ならではの分析を満載で贈ります!

何かと複雑で、ストレスだらけの世の中。
疲れを感じたら、映画『男はつらいよ』を観る。
すると、フッと心が軽くなる。
シリーズ終了から20年たった今でも、そんな人がたくさんいます。

『男はつらいよ』の第1作が公開されたのは、1969年。今から50年近く前。
主人公の“寅さん”こと車寅次郎は、東京の下町出身で、旅ぐらし。
日本各地で珍妙な騒動を巻き起こしながら、故郷の柴又にふらりと戻ります。
そして美しい“マドンナ”に一目惚れし、いつも失恋。また旅にでる……。

『男はつらいよ』は、女性誌で特集されたり、夏のロックフェスティバルで上映されたり、
東京・丸の内で社会人向けの講座が開かれたりと、
東日本大震災以降、ふたたび注目され、新たなファンを獲得しています。

寅さんの声に耳を傾け、自分を見つめなおしてみませんか?

“ああ生まれてきて良かった、
そう思うことが何べんかあるだろう。
そのために生きてんじゃねえか。”

――第39作『寅次郎物語』より

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Posted by ブクログ

「男はつらいよ」全作品の全肯定。寅さんファン大往生の一冊。
このタイトル、この装丁。寅さんファンしか、買わない・読まない本です。その寅さんファンを幸せな気持ちにさせる、という一点に絞って書かれた本です。
寅さんのファンでいいんだよ。それどころか、もっとファンになっていい、もしかしたらあなたが気が付いていないこんなメッセージ、こんな意味があの場面、このセリフにはあったかもしれない…とにかく、全作品の全肯定。
しかも、信者風にではなく、心理学者としての味付けや、仏教の輪廻観なども柔らかく引用しつつ、すべてを肯定する。寅さんファン大安心、大往生という一冊です。

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2016年04月11日

Posted by ブクログ

恥ずかしながらまともに「男はつらいよ」を見たことがないのだけれど、この本を読んでいるだけで寅さんがとても愛おしくなってしまった。単なるラブコメ人情映画ではない、人間ドラマだったのか。人間って、だめだねぇ。でもそこがいいんだよねぇ。読みながら何度も思った。先生の分析を頭に入れつつ、シリーズを頭から見てみたい(多分むり)。そして。やはり山田洋次監督がすごいという結論に至った。

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2016年03月07日

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