【感想・ネタバレ】なぜ、下級生は廊下を直角に歩くのか?のレビュー

あらすじ

宝塚歌劇団は平成26年4月に100周年を迎えました。
女性が男性を演じ、女性を演じるという文化を100年にわたり維持発展させてきた歌劇。
本書では、宝塚に受け継がれてきたいくつもの「なぜ」の理由をさぐり、女性だけの集団が、日本の伝統に根ざしつつ革新をも生み続けてきた理由に迫ります。
多くの経営者、女性の起用に悩む管理職、起業家、ビジネスマンに役立てていただきたいと願っています。
姉弟による執筆

執筆は元タカラジェンヌの姉・桐生のぼる&舞台芸術愛好家で国際機関に奉じる弟・福井 龍。曽祖父の代から芸事に縁のある家系に育った二人だからこそ書きえた1冊です。

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Posted by ブクログ

廊下を直角に曲がるのは事故防止。
それは知っているけれど、宝塚の規則には
きちんとした理由がもっとある。

責任の所在は自分にあります、と率直に言えない人には
向かない場所だなと感じた。

ただ一方的な理不尽でなく、自分が上級生になった時も
理由を理解して忍耐してくれる。

下級生もただ押し付けられているのではなくて
上級生も同じ過程を経てきたことがわかっており
更には自分より下の学年の者は、同様に忍耐を
笑顔でこなすことを知っていればこその縦社会だ。

お互い様であるから、逃げない。
そういう事なのであろう。

それの中に、ややこしい
いじめや姑息な考えが混じると
いろいろ考えたくない事態になる。

嫉まない。
自分に対して厳しい。
他人を認めて賛美できる。

そのうえで自分を大切に磨ける。

そういう人になるべく躾けられてきたかが
実は音楽学校に入る前から求められていると思う。

読みやすく面白いが、かっちりした組織論の本であり
組織はまことに人が作ることを、表裏一体に示す
一冊だった。

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2016年09月09日

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