あらすじ
「『陽転易学』を学ぶと、有能なコンサルタントを1人無償で雇っているような気分になります」これは、「陽転易学」を学んだひとりの受講生の言葉です。易を学ぶ過程で、自分自身との深い対話をすることになります。その中で、あなたには思いあたることが必ずあるはずで、易のメッセージを静かに受け取れば、自分の人生航路に納得したり、新たな船出をすることができるようになるでしょう。――「はじめに」より抜粋。本書は松下幸之助の薫陶を受け、人間教育を研究し続けてきた著者が「実践の書」として編んだものです。そのため、前半で「なぜ今、易学なのか」「易学の世界観」を扱い、第3章の「易の実践」に多くの紙幅を割いています。第3章では、誰でもすぐに実践できるよう、100円玉5枚、10円玉1枚で占える方法を紹介。そのうえで、64卦全てを徹底解説しています。実践陽転易学に欠かせない「開運十徳」も収録。
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Posted by ブクログ
本格的な易経ではなく、著者が陽転思考の易学講座として展開する「陽転易学」により、易学の実践を目指した本。
個人的には、易経の実践ではなく、(易)占の心得、伝統的情報からの発展活用について大いに学ぶところがあった。
(易)占の心得としては、(1)単なる占いとしての「象数易」ではなく、世の中の動きを理解するための大きな自然法則として捉える「義理易」を目指すこと、(2)運命・宿命を踏まえつつも、どのように生きるのかという人の意識が決定する「立命」に活用すること、(3)未来がどうなるかではなく、どのように取り組めばよいかを占うことを学んだ。
伝統的情報からの発展活用については、オリジナルの情報を明確にし、自らの応用とその目的などを明確にすることの大切さを教えられた。
第1版では誤字脱字がいくつかあって、気になった。
18-99
Posted by ブクログ
中国古典の、「易経」は、なかなか読みだせず、ちょとした講座に参加予定なので、一日一卦(易の六十四卦の数え方が正しいかは不明ですが。)少しずつ再読していました。
占術としての易は、その方法も多彩で、この著者は陽転易学として、コインを使う方法を本書で紹介されてますが、今回は、六十四卦の持つ意味合いとか指針が、わかりやすくまとめているので、そちらを参考にさせていただきました。
卦の形成は、システマティックで、「易は太極にあり。これ両義を生ず。両義は四象を生じ、四象は八卦を生ず。」と解説されています。
全ての始まりは、太極にあって、宇宙の根源としての概念。韓国の太極旗の中央部分にもあります。そこから、陰陽に別れ(両義)、陰陽を二つ組み合わせて4パターン(四象)、四象に陰陽を一つづつ加えて、8パターン(八卦) 。この八卦にそれぞれ意味を持たせて、天沢火雷風水山地として世界を表現してしまう。これが、周の時代には完成されていたのだから考え始めたのは伏義らしいけど、よくできている。
八卦を二つ組み合わせて六十四卦として、占術に使われるのだけど、それが本来の目的だったのか、他に何かあったのか。ビギナークラシックで易経が出版されているようだから、読んでみようと思う。