あらすじ
幼い頃、権力闘争で一族を滅ぼされた貴将は、関白に復讐心を抱いて育った。優秀な医師となった貴将は、復讐の機会を得るため年下の国主・暁成に近づく。『人誑し』の才と禍々しくも蠱惑的な美貌で暁成を籠絡した貴将は、いつしか孤独で無垢な暁成に惹かれていった。だが、ある夜、臣下に辱められる暁成のあまりに淫らな真の姿と、秘密を知り……。清澗寺一族に科せられた千年の孤独の呪い――その根源を描く、『清澗寺家』シリーズ外伝! 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
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Posted by ブクログ
清㵎寺と嵯峨野の誕生
2人の関係に胸が苦しくなります
千寿の如何様にでも私を操ってみよのセリフ
ゾクッとして好きです
暁成と貴将、露草宮が醸し出す禍々しさから
血は争えぬなと…
*冬貴は全部持ってる
道が狭い話。可愛い
Posted by ブクログ
清澗寺家シリーズ外伝。
清澗寺家誕生の秘密に迫る、みたいな内容でした。
どうして孤独を背負うことになったのか、その始まりの
物語です。
読み始めた当初は貴将がどうやって現在の清澗寺家に
繋がっていくのだろう……といまいち想像がつかなかった
のですが、なるほどそっちですか!
淫蕩な血は貴将ではなく、暁成の血の方か!と。
厳密に言えば露草が一番現在の清澗寺というか、冬貴に
通じる部分が多かったように思います。
いずれにしろ、清澗寺家の起源が分かり、おまけに嵯峨野家の
起源についても触れられていて、成程それで嵯峨野の
おじいさまが貴久に執着していたわけか、と色々と
美味しかったです。
ラストで冬貴に繋がる描写があり、じんわりと来るものが
ありますね……。
外伝として非常に楽しめた作品となりました。
2部がますます楽しみになってきましたが、気合い入れて
読もうと思います。