あらすじ
日本を代表するトップアスリートは、家庭でどのような教育を受けたのか。
親がしたこと、しなかったこと。12家族から見えるそのルール。
世の中には「天才」と称されるスポーツ選手が何人もいる。天才って何? 大量の汗とともに磨かれる技、そして肉体と精神、その上に成り立っている競技スポーツに生きる選手に対して、「天才」という曖昧模糊とした言葉には違和感がある。その疑問から始まった、トップアスリートの親へのインタビュー集。多くの読者に好評を博した2003年刊の同テーマ書籍に続く第二弾。今回は、萩野公介(水泳)、白井健三(体操)、桐生祥秀(陸上)、永井花奈(ゴルフ)、石川佳純(卓球)、木村沙織(バレー)、井上尚弥(ボクシング)、竹内智香(スノーボード)、藤浪晋太郎(野球)、宇佐美貴史(サッカー)、宮原知子(フィギュアスケート)、大谷翔平(野球)の親へ取材。それぞれ育て方には個性がありながら、数え切れないほどの共通項もあった。筆者がそこで導き出す、天才の作り方とは。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
子供を一流アスリートにしないとしても、どう向き合うべきか親として参考になる一冊。
ルール
①親がきっかけを作る
②繰り返し練習を怠らない
③褒め上手
④常に考えさせる言葉がけ
⑤否定語を使わない
⑥目標設定に無理がない
⑦怒らず叱る
⑧鼻をへし折る
⑨親が指導者
10.母親の睡眠時間は4時間
11.家族の時間が多い
12.反抗期がない
13.親も一緒に汗を流す
14.子育てを楽しむ
15.立派な社会人にする心持ち
Posted by ブクログ
周りを気にして、
“世間的に良い子”に育てようとし過ぎです。
主役は子供なのですから。
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ガンバ大阪宇佐美貴史選手のご両親は
サッカーをやっていたわけでもなく、最初は興味もなかったそう。
そんな環境でもプロ選手に育ったのにはワケがある。
それが上の言葉。
そして、「努力の先にある未来」を教え、
子どもを優しく「看まもる」
“ほめ上手”、“否定語を使わない”、“常に考えさせる”
など、とっても参考になることばかり・・・
オススメです!
Posted by ブクログ
著名スポーツ選手の親を描いた短編集。子育てというか家族がメイン。どの親も「特別なことはしていない」と話す。ただ、出てくるエピソードは子への想いにあふれており、だからこそ、この選手が誕生したのだと納得ができる。
個人的には石川・宮原・桐生のエピソードが印象的。ただ、どれも素敵な内容で、選手を応援したくなるものだった。
Posted by ブクログ
普通の家庭でも参考になったり、なるほど!と
思う事がたくさんありあっという間に読めてしまいました(^^)
一流のスポーツ選手は人としても一流なんですね。
その親もまた然り。
Posted by ブクログ
個人的には、「子どもの才能を伸ばすのは無理」と思っています。
そうではなくて、「子どもの才能をつぶさない」ことが大切だと思っています。
天才を作る親たちは、一見、子どもの才能を伸ばすよう心掛けているように見えますが、あえて「子どもの才能をつぶさない」よう心掛けている、という視点で見ると、その方がしっくりくる気がします。
子どもは授かりものであると同時に、社会からの預かりもの。
大切に育てたいものです。
Posted by ブクログ
大谷翔平(野球)、宇佐美貴史(サッカー)、石川佳純(卓球)、荻野公介(水泳)、木村沙織(バレーボール)、宮原知子(フィギュアスケート)など、世界レベルで活躍するアスリート達の親御さんが、彼らの子供時代にどのように接してきたのかをまとめた本。
いろんな親子の関わり方が描かれてますが、共通しているのは親御さん達が「特別な事はしてませんでした」という姿勢。でもそれは文字どおり「普通に子育てをした」というわけではなくて、ものすごく濃厚な親子の時間や関わりを持っておられ、非常に密なコミュニケーションを親子、夫婦間で持っておられます。客観的に見て物凄いエネルギーを子育てに投入しておられますが、親御さんご自身が子育てを楽しんでおられること。そして何より子供自身に考えさせ、判断させることを小さい時からさせておられること。そして結果を求め過ぎて悲壮感のある雰囲気の家庭ではなく、とにかく家庭が明るいこと。
自分の子供を天才にしようなどとは思いませんが、子供が興味を持てる選択肢を広く与え、その中から子供自身が何か進むべき道を自ら決めてくれるような、そんな子育てができたらいいなと思いました。
トップアスリートの彼らが幼少の時から世界に挑む年代に至るまでのエピソードが満載なので、どんな年代の子供さんを持っておられる方でも共感できる本だと思います。