【感想・ネタバレ】PTA、やらなきゃダメですか?(小学館新書)のレビュー

あらすじ

こんな組織、もういらない!

「自動的に加入させられた」「会費を強制徴収された」「子どもの在学中に、一度は役員か委員をやらなければならないと言われた」――まるでブラック組織並みの強権集団に成り下がっているPTA。そのすべての原因は、PTAに参加することが義務であるかのように思われていることにある。
しかし本来、PTAはボーイスカウトなどと同じ任意団体で、加入しなくてもいいし、役員を押しつけられるいわれもない。ただ、PTAを牛耳っている人たちにも悪意はなく、前例を後生大事に守っているだけなのだ。
こうしたPTAの“常識”から自由になれば、生徒にとっても保護者にとっても学校は楽しいところになる。“経営学の父”ドラッカーのビジネス書『マネジメント』にヒントを得て、小学校のPTAから役員会や委員会をなくし、完全ボランティアでの運営を実現させてメディアからも注目を集めている山本浩資氏が、そのポイントと“脱PTAのススメ”を説く。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ネタバレでは無いですが…
まさしく今、PTA問題で揉めている小学校の本部役員です。
役員だから言っちゃいけないと思っていたPTA解体案、私もみんなに話してみようと背中を押された一冊でした。

できる人が、できる時に、できる事を。
これは我が小学校のモットーです。なのにPTA問題で揉めています。

PTAは強制でも義務でもありません。
誰もやる人がいなくなるのでは?という不安もありましたが、そんなことはないと気付きました。
私をはじめ、周りには子ども達のために何かやりたいって人は沢山いますから。
そして、やりたくない事は辞めて良いんだと。

ネガティブな情報が多く、気が滅入っていた中で見つけた一冊です。読んで救われた想いがしました。

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2020年10月10日

Posted by ブクログ

黒川祥子氏の不平不満オンパレードを読んだあとだったので、これもその類だと思っていたが、良い意味で裏切られた。

ただただ凄い!
その言葉しか出ない。
突然PTA会長にさせられ、わずか2年の間にPTAを無くし、完全ボランティアにする。
その手があったのか、、、、と思った。

親と先生の負担を減らすためにも、これからの小中学校はそうするべきだと思う。

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2020年02月14日

Posted by ブクログ

著者の主張は、「PTAはやらなくてもいい」でも「PTAはやらなきゃダメ」でもなく、「参加したくなるPTAにしよう」だといえると思います。

著者自身のPTA(本の中ではPTOと書かれていますが、ここではあえてPTAと書きます)への関わり方を通して得られた、「参加してもらえるPTA」に向けての考え方や工夫が書かれた本です。

やはり肝になるのは、「何のため」「誰のため」の活動か、というところですね。
そこさえ間違わなければ、PTA活動は成り立つことを、改めて感じました。

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2016年03月11日

Posted by ブクログ

考えを行動に移す過程に共感と感嘆。タイトル、そして帯(子どもは「人質」、親は「奴隷」!?)は煽っているものの、中身は取材と記録に基づいた確固たる筆致。PTA活動に地域差や温度差があるとはいえ、その考えは再読して噛み砕きたい。

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2016年03月01日

Posted by ブクログ

PTA・・・そこは、
思い出すのもおぞましい魑魅魍魎の世界(笑)
誰もが、こんなのおかしいとどこかで思いながらも
延々と続いてきた昔からの慣習を
見事ぶち破った公立小学校PTAの記録です。
『今までのやり方が一番』で『波風を立てないこと』が当り前の中、これだけの改革をするのにどれだけの反対と気苦労があったことか・・・
PTA役員を一度でも経験した人であれば、その想像を超える困難さが行間からひしひしと伝わってくることでしょう。
著者は自分でなくても誰でもできることと
さらりと書いていらっしゃるけれど
問題点を分析する力と人を納得させるためのプロセスは、
さすが現役の新聞記者だなぁと大いに感服させられました。

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2016年07月11日

Posted by ブクログ

自身が役員を引き受けることにしたので読んだ本。
こんなふうにPTAが変われば、大人も子どもも地域もハッピーになると思った。変わるための努力、熱量、行動力に脱帽!

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

PTAに問題意識があって手に取った内の一冊。報道を職業とする筆者が「子どもたちに笑顔を!大人たちに感動を!」をテーマに「誰もが気楽に参加できるPTA」を目指しPTA改革に挑む。改革は持続可能でなければ。少し前の本だが今はどうなっているかが知りたい!

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2022年06月03日

Posted by ブクログ

地域と関わることになって、前例主義、平等に嫌な役割を持ち回る義務に辟易としてきました。

PTAなので、比較的若い方々の組織でさえ、ここまで大変なので旧村地域などはかなり大変です。

しかし、なり手がいないならそれまでという割り切りは大事だと思います。フリーライダーばかりでは運営もできませんし。やりたい人がやりたいことをが基本的な地域活動の関わりかと思います。もちろん治水などをしている地域活動はそうでは行けないところもあるでしょうが、基本的になかったらなぜダメなのか?を考えることが大切かと思いました。

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2021年12月29日

Posted by ブクログ

苦笑することばかり。

さすが記者さん、と感じるのは新しい言葉を次々に持ち込んでいるところ。今までのPTAでは語られなかった「仲間」「感動」「チーム」などの概念をうまく活用したこと。キャッチコピーもさすが。

「もしドラ」(つまりドラッカー)を思想のバックボーンとしたこともとても効いていると感じました。
勇気をいただきました。PTA会長3年目、がんばります。

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2019年04月03日

Posted by ブクログ

理想的なのかもしれないけど、たった2年の任期の間にここまで改革するのは並大抵の努力じゃないなー。反発もあっただろうし。有無を言わせぬ説得力と、肩書きが成せる技、なのかなー。

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2019年01月27日

Posted by ブクログ

PTA改革の第一人者である著者の本。

過去の慣習に囚われ、子供や地域住民のための組織であるPTAが、保護者の苦行の場になっていた。そこにボランティアの論理を持ち込み、改革を進めていくお話。

PTAはボランティアであり、ボランティアであるからこそ、できる範囲で、不公平もありうる形で進めるというマインドに転換していく。

合理性では測りきれないPTAという組織もボランティアの論理を浸透させると、意外にも上手くいくことが驚きだった。

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2022年08月10日

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