【感想・ネタバレ】ライオンの冬のレビュー

あらすじ

伊沢吾郎、82歳。旧日本陸軍狙撃手。現在は軍人恩給で暮らしながら、狩猟解禁期間には猟をし、静かに暮らしていたが、ある少年の失踪事件をきっかけに再び立ち上がることを決心する……。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ 購入済み

結も爺さんも逞しい!

結が逞しく日々過ごし生きているところも素敵だった。いろいろあった家庭、そして超田舎暮らしと通学。そのような中、多くの大人が関わり自然に頼る結、一昔前にはあっただろう日本の支え合う社会が垣間見れたような世界観が引き込まれた理由の本でした。そして日本兵として戦地経験がある爺さんが強く逞しい。ずっと山で暮らすその理由も最後にはわかるのだが、そういう生き方を貫く、その意思の強さが生き方の強さに繋がっている。ドンパチの行動・戦略は、昔の戦地経験とずっと暮らしてきた山、気候も地形も熟知しての戦い、戦争経験者として負けるわけにいかない意地、最後の敗者へのセリフが、生きてきた達成感やり切った人生ってところに繋がったのでしょう。出来れば逞しく生きていく結の後編を読みたいです。沢木さん、爺さんのように頑張って欲しいです!

#アツい #ほのぼの #カッコいい

0
2025年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィリピン大統領の隠匿したい過去、戦時中の秘密を巡って、日本東北地方の山奥で繰り広げられる壮絶な死闘…

背景はそういう話なんだが、この本の核心部は旧日本軍兵士のじいちゃん達とクズチンピラたちの死闘シーンと、じいちゃんの孫の愛情物語である。

後期高齢者の伊沢と猫田のカッコ良さ、伊沢の孫娘結の健気さとツンデレ感。彼らの敵として現れる連中のクズっぷりとこいつらが狩られていくシーンのスッキリ感。

沢木冬吾の文章は少々個性的で好みがわかれるが、タメが映える文章が、じいちゃんたちの粘りの戦闘シーンにはしっくり合っていて俺は好きやなぁ。

孫のために死力を尽くす、俺もそういうじいちゃんになろうと思う。

0
2021年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2015/2/26
めっちゃ興奮した。
ドキドキして早く早くとページをめくった。
爺さまたちのかっこいいこと!
おもしろかっただけに最後絵に描いたようなハッピーエンドでもよかったのに。
結かわいそうやん。
この後もどんだけ過酷やったか。
生きて爺さまたちと再会して話をさせてあげたかったよ。
一人で強くなってかわいそうやん。
一応最後の最後で杷木と会えたようではあったけど頑張りに対してささやかなごほうびだなぁ

0
2015年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みやすくてよかった。

一言で言ってバランスのいい本な気がする。
ハラハラドキドキのシーンあり、笑いあり、思わず和むような会話あり。

登場人物のキャラがいいね。
祖父と娘という設定もいい。

0
2011年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

登場人物たくさん、フィリピン系の名前がたくさん、で大変だったけど、ストーリーは面白かった、と思う。
最後に髭に現れたのは杷木さん?
ーーー
伊沢吾郎、82歳。かつて日本陸軍の狙撃主としてフィリピン戦線で戦った男は、軍人恩給をもらいながら、孫娘の結と山奥でひっそり暮らしていた。しかし、ひとりの少年の失踪事件をきっかけに、雪山は緊迫感に包まれる。伊沢の動向を監視する謎の男たち。複雑に絡み合う思惑……。とらわれた過去を背負いながら、老兵は愛する人を守るため、再び立ち上がった! ベストセラー『約束の森』の著者が描く、強く優しい絆の物語。

0
2016年05月18日

「小説」ランキング