【感想・ネタバレ】ありごけ 2のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年05月11日

今、読み終わって感じた事を素直に言葉とするなら、「すっげえ漫画、読んじまったなぁ」であろう
この『ありごけ』って漫画をストレートに表現するなら、剥き出し、だ
夫婦の仲、男と女の関係、親子の絆、どれもかれも、まとめてひっくるめて、見栄えの良い皮を力づくで剥いで、ありのままを読み手に見せつけてくる感じ
...続きを読むうん、他の読み手に伝わらないのは百も承知。けど、この震えは偽りようもない
二巻完結だからこそ、余計に、そんな感じがするのだと思う
さすがに、『オニマダラ』ほどではないのだけど、「まさか」の連続で、体力のない読み手だと途中で息切れしそうになるかも。ただ、最後まで、このペースに置いていかれなかったら、面白さにグッとヤられる事が出来る
とにもかくにも、こうもラヴに生き、自分のキモチを隠しもせず、誤魔化しもせず、自制もしないで、惚れている男にぶつけるヒロインもいない
こんな女に惚れられたら、逃げようとするだけ無駄だ。惚れられた責任を男らしく取って、しっかり添い遂げるべきだろうな、ミチオさんは
ハッピーエンド、と言っていいのか、は微妙。しかし、あるべきとこに落ちついている。二人を繋ぐものは、愛なのか、同情なのか、それとも・・・
巻末の『ドラァグ豆腐』、これは『ありごけ』に輪をかけて混沌
ある意味、漆原ミチって漫画家が、どんな作品を描く人間か、それを思い知るにはピッタリなのではないか
くだらない、と一蹴されるかもしれない、けれど、そのカオスさにこそ、言葉に出来ない真理が宿る
この台詞を引用に選んだのは、愛だなぁ、と唸ってしまったので。正直なとこ、ミキオが逃げっちゃった気持ちも理解できる。こうも、度量のデカいとこ魅せられたら、ちっぽけな自分も嫌になる。けど、いちこさんは、彼の狭量なトコも含めて惚れてるんだろうなァ

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