あらすじ
見物料を取って競技を見せる、現代につながる「スポーツ興行」の始まりは、何と、日本の江戸時代に行われていた、勧進相撲だった。日本人は、スポーツをビジネスにするという、先見の明があった。しかし、現在では、欧米諸国に大きく後れを取ってしまっている。たとえば野球。アメリカのメジャーリーグ選手の平均年俸は5億円であるが、日本のプロ野球1軍選手では、6500万円である。ここまでの差は、どこから生じているのか。また、アメリカで最も人気のあるプロスポーツであるアメフトの、NFLに所属するチームの経営は、シーズン開始前から、全球団黒字が確定している。それはなぜなのか……など、ビジネスノウハウとして、日本のスポーツビジネスには、これからの課題が山積みであるようだ。本書では、東京大学出身のプロ野球選手として有名な著者が、選手経験、球団経営経験、留学、現地視察経験など、多彩な視点から、今後の成功法則を考える。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本の現状と米国、欧州の事例比較
概要
4章、5章の米国、欧州の事例から学びが多かった。リーグの考え方、チーム経営、特に施設のあり方の差異。どこまで税金をかけるのか、どんな効果があったのか、なかったのかがよく分かる。
所感
日本でもどう税金を使ってもらえるか、それを公共財として還元していくか、がを考えていかないとスポーツの発展は無いでしょう。現にスポーツの市場規模は日本が米国や欧州の10%以下、GDPを考えても少なすぎる現状がある。
Posted by ブクログ
スポーツを育てて、持続可能なものにしていくために、何を手元にのこして、何を委託するかの判断はとても大事。
その前に、ありたい姿を決めるところから考えないといけないけど…