【感想・ネタバレ】皇帝に略奪された花嫁のレビュー

吉田行 / 渋矢しかご

皇帝陛下が婚礼に乱入！ 私に一目惚れ？
結婚寸前、皇帝に連れ去られた村娘ユリア。
「お前の身も心も、私だけのものだ」
守り続けた純潔を儚く散らす灼熱の楔。
絶望する私の前に元の婚約者が現れて……。
花嫁を取り戻さんと皇帝と決闘!?
宮廷中を巻き込んだ陰謀に発展するも、
命がけでユリアとの愛を貫く皇帝。
私に本気で恋を!? 妻に迎えるなんて！

[ナナ · ★★★★★]

よかった！

他のサイトでもどうして低評価何だろう？と疑問なのですが私はこの作者様の作品が大好きです。大抵のTL小説の悪役はゆるい罰なのに、今回ではゆるい罰でも結末は自殺しています。そして皇帝の強引さ（一目惚れして清々しい程に婚約者からかっさらう）と主人公ヒロインの皇帝に気まぐれにかっさらわれて慰み者にされてしまうと思い込んだ戸惑いもうまく表現されています。ヒーローは幼少の頃からの理由で不器用で愛情とはなんなのかと認識ができず言葉にもできずもヒロインに対して寛容で溺愛しています。そして元婚約者の凄まじいながらの執着がすごい。王宮に会いに来て暗殺計画にのるは失敗して逃げてもめげずに今度は闘士として皇帝と戦おうとするところなど本当にあっぱれでした。それだけ男性を魅了する超絶美女なヒロインはかのトロイ戦争のヘレン並みに女冥利に尽きますね＾＾最後は皇帝とラブラブでお子様にも恵まれて幸せに暮らしたそうです。