\ レビュー投稿でポイントプレゼント /
※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
絵は相変わらず上手いが松本大洋とカネコアツシの中間のような絵と、日常に密接した奇天烈な世界観を売りにした野本明照の短編集。まったくつまらなくはないが、相変わらず「奇天烈さ」のようなものに逃げてしまって、話がいまいち展開しない。たとえば「少年ポコポコ」という短編は、主人公の少年が、歩くとポコポコ音が鳴る体質を持っている、という魅力的な導入から始まる。その後どんな展開があるのかと思ったら、道端で「人はオジサンをトーセンボウさんと呼ぶ!」とか叫ぶ変質者っぽいおじさんと出会ってしまう。その時点でもう「ポコポコ」というちょっとした違和感が、おっさんのインパクトで台なし。オッサンとの対話で話は終わってしまう。「チナミの風景」からまるで進歩していない。担当編集はこれで満足しているのだろうか。満足感が低い。