あらすじ
消えそうで、消えない! シーンに返り咲いたベテラン・バンドのヒストリーとDIY術がここに!結成26年目となる4人組ロック・バンド、フラワーカンパニーズ、初のバンド・ヒストリー本です。成功をつかみ切れなかった初期メジャー時代、機材車に4人で乗り込み全国を回ったインディーズ時代、ライブで鍛え上げて復活を遂げて再メジャー・デビューという紆余曲折の活動の中で、彼らがシーンから消えなかった理由とは? 平均年齢46歳となった今年、初の日本武道館ライブを迎えるまでに至った道のりとは? 本書は、その軌跡を追う第一章、第二章、バンドDIY術を中心にした第三章という構成。ファンのみならずバンドマンとして“食っていく”ことを目指す若者たちへの指南書としての側面を持っています。すべての“消えぞこない”に贈りたい一冊!電子版は写真をカラーで収録!*電子版には底本に収録されていた歌詞が含まれておりません。あらかじめご了承ください。
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Posted by ブクログ
フラワーカンパニーズ、という、なかなかに稀有な存在のバンドのヒストリー本、といいますか、色々あったけど楽しいよね人生、というような事を綴った本、といいますか、まあ、とても良い本です。フラカン、ホンマに素晴らしいよなあ。この四人が揃う、ということのバンドマジックの素敵さを、いやっちゅうほど痛感できますね。
トータス松本さんが呟いたという「フラカン、あいつら、なんか、楽天的なんだよなあ~」みたいな言葉?が、まさにこう、しみじみとこう、バンドの本質を突いている、といいますか。これほどに波乱万丈のバンド人生を送っていながらも、ビックリするほどにヘタレな感じの曲も多いのに、フラカンは、なんだか、何故だか、なんだか、楽天的なのだ。あっけらかんなのだ。妙に明るいのだ。そこはやっぱ、こう、凄いこう、いいんだなあ。
いやしかし、フラワーカンパニーズは、やっぱ、愛すべきバンドですよ。このことを、まさに、リアルに、体現してきた訳ですもの。そして、2018年の今も当に、体現し続けている訳ですもの。素晴らしいです。ああもう、ずっとずっと、活動し続けて欲しいなあ。本当に。
読んでて、こう、忌野清志郎さんの著書「ロックで独立する方法」と、相当に近しいものを感じました。両著作とも、日本に住んでいて、ロックンロールとはなんだろう?ロックンロールが好きなんだなあ~、と思ってしまう感じの心もちの方々には、是非とも読んでいただきたいなあ、とか思う次第ですね。きっとこう、勇気づけられる気が、するんですよね。