あらすじ
フランス式「人生を楽にする家族術」。
深刻化する少子化問題。様々な対策が叫ばれるものの、全く効果がないのが現状です。一方、同じ悩みを抱えていたフランスは、1994年に1.66まで下がった出生率が2008年には2.02までアップし、ヨーロッパNO.1になりました。フランスは現在、先進国では類をみないベビーブームが続いています。そのためにGDPも世界5位にまで復活しました。 「働く女性ほど子どもを産む」「主婦が“消えて”子どもが増えた」「嫡子と婚外子の権利は平等」等々、わが国の人口減少を食い止める知恵に満ちた、日本大好きフランス人ジャーナリストによる、人生を楽にする家族術。
恋愛・結婚・出産・子育て、そして仕事と家族のあり方に悩めるニッポンの女性と男性必読の1冊です。
2011年に出版された『ママより女』に最新の統計を反映させて改訂、加筆した文庫版を電子化。文庫化に際して、故・渡辺淳一氏と[愛の形]を徹底的に議論した対談「アムールなき人生は意味がない 日本女性よ、“事実婚革命”を起こそう!」を掲載。
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Posted by ブクログ
2011年に発刊されたものの加筆修正版。
女性が輝く社会、なんて言われているのに、日本は変わっただろうか?
未だに家事と育児は女の仕事という考え方は根強く残るし、保育園は入れない(しかもそれは女性の性になってはいまいか)、長時間労働に夫婦別姓は最高裁で否定......。
減点法だけで見てはいけないけれど、とにかく取り組みが遅いし、本気で解決する姿勢が見られない。
フランス人のArt de vivre(美しく生きる)の精神は見習いたいものだ。
フランスも初めからこんなに自由で平等ではなかった。
しかし女性たちは自らの手で自由を勝ち取ったのだという。
さすが革命の国。
ピルによって女性は「自分で決める」強さを得た。
日本人の謙虚さは美徳ではあるけれど、避妊は男性任せ、育児は自分一人で抱え込む、は決して美徳じゃない!
ピルがもっと身近になってほしい。
PMSの改善によって、生産性をもより高められるはずだ。
クオータ制はとてもいい。
女性管理職登用を40%まで高められたのだ。
マッチョの国であるフランスにおいても成功したのだ。
女性に優しい、穏やかな日本だって当然できるはず。
カップルの話も興味深い。
事実婚、パクス、ヴィヴル。
子供にとっての負担が増える、義理のきょうだい間の感情を考えると、子供の福祉の観点からは手放しで賛成できるものではない。
カップル優先で、子供に対する配慮はやや薄い印象を受けた。
働く女性だって子供をたくさん欲しい人はいるはずだ。
能力があるのに、それを封印させてしまっているのが日本の現状だ。
男はこう、女はこう、という型にはめた幸せよりも、それぞれが自分らしく、幸せになるのが、本当の幸せではないだろうか。
人生は楽しむもの。
私らしく。