【感想・ネタバレ】フランス人は「ママより女」のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2017年04月24日

2011年に発刊されたものの加筆修正版。

女性が輝く社会、なんて言われているのに、日本は変わっただろうか?
未だに家事と育児は女の仕事という考え方は根強く残るし、保育園は入れない(しかもそれは女性の性になってはいまいか)、長時間労働に夫婦別姓は最高裁で否定......。
減点法だけで見てはいけない...続きを読むけれど、とにかく取り組みが遅いし、本気で解決する姿勢が見られない。
フランス人のArt de vivre(美しく生きる)の精神は見習いたいものだ。

フランスも初めからこんなに自由で平等ではなかった。
しかし女性たちは自らの手で自由を勝ち取ったのだという。
さすが革命の国。
ピルによって女性は「自分で決める」強さを得た。
日本人の謙虚さは美徳ではあるけれど、避妊は男性任せ、育児は自分一人で抱え込む、は決して美徳じゃない!
ピルがもっと身近になってほしい。
PMSの改善によって、生産性をもより高められるはずだ。

クオータ制はとてもいい。
女性管理職登用を40%まで高められたのだ。
マッチョの国であるフランスにおいても成功したのだ。
女性に優しい、穏やかな日本だって当然できるはず。

カップルの話も興味深い。
事実婚、パクス、ヴィヴル。
子供にとっての負担が増える、義理のきょうだい間の感情を考えると、子供の福祉の観点からは手放しで賛成できるものではない。
カップル優先で、子供に対する配慮はやや薄い印象を受けた。

働く女性だって子供をたくさん欲しい人はいるはずだ。
能力があるのに、それを封印させてしまっているのが日本の現状だ。
男はこう、女はこう、という型にはめた幸せよりも、それぞれが自分らしく、幸せになるのが、本当の幸せではないだろうか。
人生は楽しむもの。
私らしく。

0

「暮らし・健康・美容」ランキング