【感想・ネタバレ】マリア・テレジアのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

オーストラリア・ハプスブルク帝国の女帝、マリア・テレジアの生涯を記した著書。

コミック「ヴェルサイユのばら」の影響からか、
フランス革命で断頭台に散ったマリー・アントワネットの母、という認識しかありませんでした。

本書を読めば、政治家としてのマリア・テレジアを知ることができます。

軍事力強化のために、身分の壁をとりはらった革新的な政策を採用し、
国土のすみずみまで教育をほどこした。
医療の充実もはかる。

これらは長い時間をかけて実行にうつされた素晴らしい実例で、現代にもつながるもの。
単に当時の国力を増強させるだけるための政策ではないところが、さすが女性政治家の視点は違うとうならせられる。
政策を実行にうつすにあたって、優秀な人材にめぐまれたのは、
それだけマリア・テレジアに人をひきつける魅力があったからに他ならない。
当時としては本当に珍しかった相思相愛の夫、フランツの存在も大きい。

その美貌ゆえ、また女性であったことで、苦労するどころか、それを利用していたようなところがあるのに、ニヤリとさせられる。


跡継ぎになる息子には帝王学を学ばせたり、聖職者になるべく環境をととのえたりしていたけれど、
娘たちへの教育はあまり積極的ではなかったところが残念。
もししっかり教育していれば、マリー・アントワネットの悲劇もなかったかも、しれないのに。



ボリュームたっぷりの本書ですが、読み出したら止まらなくなります。
この時代が好きな方に、オススメです!!

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2013年10月09日

Posted by ブクログ

同著者の新書『ハプスブルク家』で一番マリア・テレジアの記述が興奮したので文庫に手を出してみました。国勢調査に小学校の建設、かっこよすぎてしびれました。

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2020年12月01日

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