あらすじ
山県有朋以来の国家公務員試験とキャリア制度のあり方に激変が起きた! 東大法学部卒の事務官が優遇される従来の人事慣行はどうなるのか? また、内閣人事局をはじめとする「政治主導」はどこまで浸透するのか? 三十有余年にわたって取材してきた霞が関ウォッチャーが斬り込む。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
文字通り、キャリア官僚と呼ばれる国家公務員の実態について分析した一冊。
中々知ることのできない霞が関の実態やキャリア官僚について知ることができた。
Posted by ブクログ
私と同い年で、読売の記者として出発し、大蔵省、通産省、農水省、経企庁などの霞が関を担当してきた視点で、官僚の生態を抉り出した著作だ。
政治主導の波の中で、激変する次官レース、公務員制度改革のポイント、国家公務員試験のカラクリ、官官格差と文理格差、右肩下がり時代の採用・育成などどの項目をとっても納得できる内容であった。
最終章「カギは人事院研修」ということで、ご自身の研修講師体験んも交え、霞が関官僚制度改革の投げかけで終了している。
さらっと、読め、いい時間をおくることができました。
Posted by ブクログ
2023.05.08
第一部から第三部までは⭐︎4つに値する。しかし、第四部で拍子抜け。自分が人事院の講師に招かれたことで、自分の存在、自分を見出した人事院に「酔って」しまい、残念な提言に終わっている。
そもそも人事院や会計検査院といった官庁のキャリアが他の省庁からどうみられているかを冷静に判断できれば人事院研修に期待することのナンセンスさはわかるはず。
最後が悪くて読後の印象で損してる。
Posted by ブクログ
キャリア官僚と呼ばれる人たちは、どんな試験を突破しているのかがわかる本。
書いている人が元新聞記者なので、とても読みやすい文章です。
事務官が偉くて、技官はオタク扱いされていることにびっくりしました。
でも、東大法学部を出た人が数字に強いわけもなく、万能なわけではないのは当たり前で…。
でも官僚には、プライドを持ってこの国の将来を考える人たちなってほしい!
尊敬できる人に官僚になってほしい!そう感じました。