あらすじ
クローンを研究する青年がある日、妖精を目撃してしまう。青年にしか見えない妖精たち。この目撃が世界を揺るがす事件へとつながっていく…。初の作品集「世界の合言葉は水」が「このまんががすごい!2011」をはじめ数多くの書評に取り上げられ話題となった注目の作家、安堂維子里の連作。
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Posted by ブクログ
妖精消失
前作の「世界の合い言葉は水」がめっぽう好みだったので、続けて読んでみました。
妖精の世界と今の世界の窓となる脳腫瘍持ちの男が妖精をこちらの世界に実体化させることに成功しますが・・・(お決まりの?)悲劇の後、二つの世界をつなごうと妖精を作るフェアリウムというキットを完成させます。
妖精の種と溶液そしてプログラムを使って作るホログラムですが、再び二つの世界が近づいて・・・
妖精を主題にしたちょっぴりSFチックな物語です。ただ、展開が月並みなのがとても物足りなく感じてしまったのは一作目からの期待によるものです。
おまけに「はやぶさ帰還編」というのがついていますが、これもインプレッションのある物語や発想は感じられませんでした。次作の短編集(がいいなあー)に期待です。
竹蔵