【感想・ネタバレ】安売り王一代 私の「ドン・キホーテ」人生のレビュー

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Posted by ブクログ

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ドン・キホーテ創業者の物語。

慶応大学を卒業しながらも、一時は雀士として生計を立て、苦悩の末に泥棒市場という非正規品を買い取り、販売する店舗を立ち上げる。

深夜も開店することでナイトマーケット感を出し、商品を際立たせるオリジナルPOPを作成するなど、ドン・キホーテにつながる基礎を構築する。

こから、商品仕入れのノウハウを生かしたジャストという卸商を展開しつつ、ドン・キホーテを立ち上げ、急速な拡大を経て今に至る。途中、有名な放火事件などもあったが、新たなジャンルの小売の王者として君臨している。

著者は、日本の小売発展に寄与した、全国どこでも画一的な店舗を展開し、重要な施策は本部が策定するチェーンストア理論を否定している。ドンキは昔から売り場別に個別採算性を導入し、売り場別に競わせていた。同様に、地域の客層に合わせて、店舗展開を柔軟に変えていくことが現在の小売にも求められているのかもしれない。

巻末の経営哲学にも同意できる部分が多かった。

風変わりなドンキホーテの話かと思ったが、以外にも考えさせられる部分が多く、大変勉強になった。

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2023年04月15日

Posted by ブクログ

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下手な経営書よりもよほど為になる本。
著者の、試行錯誤を繰り返しながら会社を築き上げた苦労の
跡が、鮮明に記述されています。
本書の中で、著者は「常識に囚われない」「素人だからこその発想」という点を強調していますが、次第に会社が大きくなるにつれ、他の成功企業と同様の所謂「ビジョナリー・カンパニー」となっていきます。やはり、成功企業に共通した普遍的な法則はあるんですね。

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2016年02月08日

Posted by ブクログ

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購入本
・ネガテイブ気分脱出方法
 1週間休暇を取り、外界から情報を遮断 自宅に引きこもる。考え抜く。落ち込みが底を打った後劇的に気分が晴れてくる。
・大胆な権限移譲が成功の秘訣
・泥棒市場からスタート
・長崎屋の買収 海外事業は長崎屋の人材割合6割 
 食材のノウハウ、老舗の実力
・ドンキは成熟した流通先進国でこそヒット おなじ店ぞろいに飽きてわくわく感を求める アジアはまだ流通の発展途上 中国はインバウンド狙い 社員が多く将来出店の布石は有り
・売り場の事を買い場と呼ぶ 顧客目線

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2022年02月12日

Posted by ブクログ

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「ドン・キホーテ」の生い立ちを創業者の安田隆夫氏が綴った一冊。停滞する流通業の中で、上場以来26年連続増収増益と唯一気を吐き成長を続けるドンキ。が、当然この成長の裏には様々なドタバタ劇あり。深夜営業反対住民運動にあったり、連続放火の標的に合い圧縮陳列を否定されたり等々、様々な事件が赤裸々に綴られると共に、その時々に何を思いどう対処したかが具体的に語られます。

・「はらわた」で考える。考え抜く。苦しんで苦しんでうんうんうん言った先に光が差し込む。その生みの苦しいはまさに「はらわた」から絞り出すイメージ。
・後発参入は真似ては駄目。常識とは先行して地位を築いた者の考え。先行者を追い越すのに常識の世界で戦っては潰されるだけ。逆張り等、素人だからこその非常識を大事に。
・業態コンセプトはCVD+A。コンビニエンス、ディスカウント。そこにアミューズメント要素が加わることで可能性が広がる。日本人は夜祭好き。あのテンションを小売りに持ち込む。
・徹底した権限移譲。ワークではなくゲームにする。ゲームを行うためのシンプルなルール・評価を決める。人は自分事になることで見違えるように働き始める。
・徹底した権限移譲の先には、個人同士の利益のぶつかり合いが生まれるが、そのバランスを如何に取るかが強い企業になる為に重要。
・orではなくANDで考える。意見の対立を昇華させより良いものに仕立て行くのが仕事。

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2016年04月03日

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