【感想・ネタバレ】世界収集家のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年07月01日

リチャード・フランシス・バートンを題材にした物語。バートンには
肩書がとても多く(イギリスの探検家、人類学者、作家、言語学者、
翻訳家、軍人、外交官)それだけでもエネルギッシュな人物だと推測できるが
この本を読むと本当に常人の理解を超えるパワーを持ったバートンに圧倒された。

物語自体は三部構成、イ...続きを読むンド・アラビア・東アフリカからなり第一部のインドが
およそ半分を占める。長いけどインド部分が一番読み進めやすい。読みづらかったのは
アラビア。イスラムに対する知識がないので十分には理解できず。アラビアは冒険譚色が強かった。

映画にできれば面白そうですがスケールが大きすぎて今の映画業界では無理でしょうか…。

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Posted by ブクログ 2019年02月03日

読書っていうのは旅なんだよな。作家の力量でポイと未知の真っ白空間に放られ、読む側は、ここはどういう所で、どういう人達が生活していて、何が起こっているんですか?と探索してゆく。単純なことのように思えて力量がないために、やたら説明ばかりの小説もあるけど、久々に「シンプルでいて、とりとめのない異物」を手に...続きを読む取ることができ、歓びを感じる。この作家も民族的な抑圧であちこちせざるをえなかったみたいですが、そういう人は浮遊する足場のなさの恐怖、風が吹いてもけしてとばされまいという信念、そういった心理が表れていて惹かれる。

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Posted by ブクログ 2016年06月05日

リチャード・バートンは以前から気になっていた.千夜一夜物語やカーマ・スートラを翻訳し,ナイル川の源流を求めて探検し,アラブ人に化けてメッカに巡礼したという,何だか分からないがすごい人物である.
そのバートンを主人公にして,一応史実は踏まえて書かれたフィクション,といったところか.とはいえ,バートンの...続きを読む視点から書かれた旅行記ではなく,また,スリリングな体験を追った冒険ものでも無い.従者,現地のカリフたち,探検のガイドといった第三者の口から語られるパートが大部分で,色々な視点から明かりをあてて,間接的にその姿を浮かび上がらせる,ところがバートンが上記のように一筋縄ではいかない複雑で捕らえどころのない人物であるために,なかなか不思議な味わいだ.好き嫌いは分かれると思う.

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