【感想・ネタバレ】花色プロセス1のレビュー

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Posted by ブクログ 2016年01月25日

月刊まんがライフMOMOの地位を支え、また、アニメも人気な『お姉ちゃんが来た』ではあるが、個人的には、こっち、『花色プロセス』の方が面白い、と感じたかな
四コマ漫画としての完成度はさすがに、巻数が出ているだけあって、『お姉ちゃんが来た』の方が上なので、どちらも、安西先生の代表作になる事は間違いあるま...続きを読む
佐倉色先生の『桜色フレンズ』が好みの人は、確実に星を三つ以上付けられる作品だ
『お姉ちゃんが来た』のヒロイン・一香も結構、インパクトのある女の子だが、こちらのヒロイン・彩火と花澄も結構、強烈。彩火は良くも悪くも真っ直ぐな性格で、やや粗暴な面はあるも、基本的に友達と家族の事を第一に考えて行動できる。花澄は生粋のお嬢様で、世間知らずに加えてドジ、毒舌、ネガティブと抱えちゃいるが、自分を変えたくて、精一杯、努力が出来る、ちっぽけで脆いものの、芯はある
そんな身分格差がありすぎな二人のヒロインの友情コメディってだけでも十二分に面白いのに、安西先生、そこへ女装男子も参入させるとは、攻めの姿勢でいらっしゃる
やりすぎるトコがある彩火のフォロー、男が苦手な花澄を怖がらせないため、女装をして、「友達」を続ける水都くん、健気で好きだなぁ。巻末に、彼が主軸のオマケ漫画が描き下ろされちゃいるが、次巻では、もっと彼メインの話を読みたいもんだ。この作品で最強の平田さんとの絡みが増えてくれても嬉しい。彩火自身も、水都ほどじゃないにしろ、モテちゃいるが、性格っつーか性癖に難のある男が多そうなので、色恋沙汰には発展する可能性は低そうだ。あ、でも、花澄が紹介できる、白馬の王子様が生粋のどMだったら、そっち系のラブコメにも展開できて、作品に広がりが生じてアリだな
悪気のないお嬢様と、裏表がない貧乏っ娘を組み合わせると、こんな笑いが生まれるって定番のネタが多めなので、腹の底から笑えると同時に、不器用なヒロイン同士のぎこちない友情が深まっていく過程にほっこりも出来る。もちろん、百合要素は微塵も無いので、そっち系が苦手な人も安心して読める
最初こそ、花澄の彩花へのスキンシップが過剰で、「うわっ」と思っていたが、これまでの友情遍歴を知ると、同情を含めた納得に到れる。私も他人の事を貶せる立場じゃないのは自覚しているが、友達を財布扱いする輩は大抵、人生で重要な決断を強いられる岐路で、金欠って理由で、最悪のルートに突入してしまうもんだ
また、彩花・水都が両親がお人好しゆえに、貧困生活を送らされているって設定にもリアリティがある。困っている人に手を差し伸べるのは大いに結構。人間としては正しい。けど、その善意で子供に迷惑をかけているのであれば、親としちゃアウトだわな。ある意味、性格の変成を一番にすべきは、花澄より、この両親かもだな
彩火に無自覚のブラコン属性がある点にも、安西先生らしさを感じられる。何にしても、特に色恋には淡白そうな水都であるが、いざ、誰かを好きになったら、彩火が一番の強敵になりそうだw どちらの姿でも、水都は美人だからな、恋人候補は多そうだ。勝手な予想としちゃ、花澄のお嬢様友達(やっぱり、性格に難があるような)あたりが片想いから暴走するような展開になるんじゃないかな、今後
この巻のラストでは、花澄がイラつくほど気弱な性格になってしまった原因っぽい、性格のブスさ加減がマズい姉・百合亜も姿を見せ、彩火と水都の“バイト”に波乱が起きそうな予感を感じさせる
どの回も面白いが、個人的には、花澄がいじめっ子から彩火を守るために勇気を出した、Process.17だ。結果的に、彩火と花澄が友達らしくなったので、この性悪JKどもはイイ働きをした、と言えるか。また、水都のマジキレ寸前顔を見られたのも嬉しい。何だかんだで、彼も妹思いだ
この台詞を引用に選んだのは、彩火のベタなツンデレさに、つい、口元が緩んでしまったので。ちょっと言い方はキツいけど、決して、甘ったれな花澄を本気で嫌悪しておらず、むしろ、自分も仲良くしたいって気持ちが見え隠れしており、実に可愛い

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