あらすじ
今なおうつ病の著者が、フラフラの体を引きずって会いに行った9人の記録! うつ病闘病中でありながら、ネット上でうつの回復を促す会社「U2plus」を起ち上げた著者が、うつ病を経験し苦しみつつも、なんとか社会生活を送れるようになったOBたちの元を訪れる。 発症するまでの経緯から症状が出ているころのリアルな記録、社会復帰までの過程をインタビュー。 うつ病からの回復のヒントと、希望が詰まったノンフィクション!
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Posted by ブクログ
鬱病。そのつらさは本人にしか分からない。そして、まだまだ分かっていないことがたくさんある。
発症の確認、休養と投薬での治療。ここまではかなりわかってきたようだ。自殺を減らすことはできてきている。
でもまだわかっていないことがある。休養と社会復帰とのせめぎあい。自分自身がどうできるのか?周りは何を期待してどう思っているのか?
本書は回復した人の話から、うつの原因、治療のきっかけ、休養・治療から社会復帰のハードル、回復のカギ、うつで本当につらかったことを聞き出している。
概ね共通しているのが、本当の自分に折り合いをつけられずに、無理に頑張ってしまうので発症してしまうこと。いまの自分の像と、自分のこうありたいという願望との差異に悩み、ハードルになっていること、回復のカギは自分の居場所を見つけることと自分に折り合いをつけること。
人間ならだれにでも起こり得る病気だし、起こった時の自分や周りの負担も大きい。まだまだ分からないことだらけだが、少しずつ、こうやって紐解いていくことで解決していくのだろう。それは個人として鬱を向き合うだけではなく、社会として鬱と向き合うために。
Posted by ブクログ
うつ病って大変だなぁ……というか、なぜみんなそんな死にそうなのに働くの? どうして人を追い詰めるの? 社会っておかしくないか?という気になる。
読めば読むほど、病気を治すのも、身を守るのも、自分にしかできないことなんだろうなぁ……と思う。
しかし、世の中にはうつと気づかず無理している方がたくさんいるんだろうな。