【感想・ネタバレ】裁かれざる愛のレビュー

柚月笙 / 大麦若葉

依頼人の利益を優先し警察関係者から疎まれている弁護士の氷樫は、裁判所で高校時代の同級生・村雨と偶然再会する。当時、氷樫に異常な執着を寄せてきていた村雨は、ある事件をきっかけに少年院に送られそれに関わっていた氷樫は１８年もの間、彼を忘れられずにいた。再会後、ヤクザの幹部になっていた村雨は、昔と変わらぬ執着を見せ氷樫の生活に強引に介入してくる。過去の負い目がある氷樫は村雨を拒みきれず――？ 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

[ブクログ · ★★★★★]

弁護士の氷樫は裁判所で高校時代の同級生の村雨と偶然再会する。
村雨と共に過ごした時間。
そして起きた事件。
18年離れてしまっていたヤクザとなった村雨への氷樫の複雑な思いが切なかった。
氷樫が弁護士になった理由もそこからなのかと思うと何とも言えなくて。

村雨の氷樫を思う気持ちにはじめは戸惑いながらも受け入れる事が出来て良かった。
ヤクザと弁護士、この先試練は沢山あるだろうけれど2人なら乗り越えていけると信じられます。

[ブクログ · ★★★☆☆]

弁護士とヤクザになった元同級生。過去の事件で全く違う道を歩むようになった２人が再会するところから始まる話。強引で自分の気持ちを隠そうとしない村雨とあまり自分の気持ちを外に出さない氷樫。仕事だけではなく性格も違う２人だけど、だからこそ惹かれあったというのもあるのかな。と思った。仕事の違いから壁はまだまだあると思うけど、腹を決めた村雨はその壁をぶち壊していきそう。今後２人がどうなっていくのか、気になる。