【感想・ネタバレ】グッピー・クッキーのレビュー

堂垣園江

殺人事件の被告・イアンに無罪が言い渡された。影の力が動いたのだ。その代償として、山岳地帯に埋まる古代の仮面を探索せよとの謎めいた指令が。滑走路には、同じく釈放されたばかりのラウルと女友達のアンジー、そして謎の日本人・ケンジ。４人はセスナ“グッピー”に乗り込んだ。メキシコを舞台に、歴史、政治、幻想を圧倒的迫力で描く傑作長編！

[ブクログ · ★★★★★]

すごく不思議な話でした。ジョアン・ハリスの 『ブラックベリー・ワイン』 とかパウロ・コエーリョの 『アルケミスト』 みたいな雰囲気がちょっとあります。でももう少し、ビターな感じ。

読み終わっても全てが腑に落ちてるわけではなくて、アンジーはともかく日本人のケンジはなんでついてきたわけ？！とかの疑問が私には残りましたが、そういう細かいことはまぁいっかー、と思ってしまえるような、全体を覆うような独特の世界観があります。