【感想・ネタバレ】からくり東海道のレビュー

あらすじ

天保十年正月。尾張藩江戸下屋敷で余興を演じた角兵衛獅子のみつと文吉は、屋敷の庭に“宿場町”が造られているのを見た。十年後、文吉は、小田原宿でたかと名を改めたみつと再会。美少年を引きつれ、悪事を働くたかと手を組む文吉。三人は、箱根山中に眠るという大久保長安の埋蔵金を狙うが……。奇抜な発想、幾重にも仕掛けを絡ませた痛快時代ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

力の抜けた時代小説って感じ。

主人公文吉は獅子童子で、質屋の手代を簡単に辞めて、のらりくらりと色々な職を起用にこなす。相棒みつも、キップが良いが、やはり楽天的。将軍の落としだねの市次郎もお家騒動から家老に命を狙われ、そうして最後は火事で皆死んでしまう。

埋蔵金を狙って、その金でベトナム(市太郎の母の祖国)へ行く船をこっそり作ろうとした、大きな大きな夢もみつつ、最後はあっけない。こんな終わり方あり?って思うけど、そういえば泡坂の長編の終わり方っていつもこんな気の抜けた感じだ。これはわざとなんだろうな。

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2012年02月06日

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