あらすじ
父親が多額の借金を残して死んだ。神田六彦はその肩代わりとして殺されかけるが、突如として現れた夏目と名乗る女によって、彼女の経営する店で働くことを条件に命を救われる。 しかし、そうして足を踏み入れたアレクサンドリアは、殺し屋を始めとする非社会的な人間だけが利用する言わば犯罪者書館。常識も法律も通用しないその店では、シャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって次々と常連達が消され始めていた。 本好きの悪い奴しかいない。そんな店で神田が出会うのは、名探偵を愛する犯罪者達と、それに纏わる薄暗い物語。
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Posted by ブクログ
親の借金のために海に沈められそうになっていた六彦(主人公)。
すんでのところで殺人者ばかりが集う書店を経営する女性・夏目に買われて働くことになります。
そのころからシャーロック・ホームズを名乗る者の連続殺人事件が発生しその真相に六彦が近づいて行く話。
面白かったし結構一気に読めました。
でも犯人の最後があまりにあっけないというか・・・。
もっとモリアーティ教授みたいにしつこくのらりくらりしてほしかったなぁ。
元々そういう風にしつこく話を続ける気がなかったのかもしれませんが。
Posted by ブクログ
親の借金のため殺されそうになった所を
ぎりぎりの所で助けられた主人公。
そして連れてこられたのは、犯罪者御用達の本屋。
連れてこられて働いている期間が1カ月。
そうとは思えないのは、場所が場所だからなのか
出てくる人達の濃さのせいなのか。
ものすごいぼったくり本屋ですがw
短編のように終了していくので、客の志望動機を
推理していくだけなのかと思いきや…。
そこのためにやっていたのか、という具合。
淡々と、場所が場所なだけにゆるりと進んでいく日々。
あっさりとした終わりではありましたが
何だかこう…しょんぼりしてしまいます。
Posted by ブクログ
父親が多額の借金を残して亡くなった。
神田六彦はその肩代わりとして殺されかけるが、突如として現れた夏目と名乗る女によって、彼女の経営する店で働くことを条件に命を救われる。
しかし、そうして足を踏み入れたアレクサンドリアは、殺し屋を始めとする反社会的な人間だけが利用する言わば犯罪者書館。
常識も法律も通用しないその点では、シャーロック・ホームズを名乗る殺人鬼によって、次々と常連達が消され始めていた。
日常ミステリーと言って良いのかちょっと分からないですが殺し屋たちが出てくる割には、アレクサンドリアで起こるちょっとした謎解きは日常的かな?と思いました。
でも文章はすごく読みやすくてさらさら読めちゃいました!
ちょっと続編も期待していたのに、あれじゃ続編無理ですかね。。。
Posted by ブクログ
ライトノベルのミステリ小説。
会話文が多く読みやすい文章だった。
ただ、内容は意外と軽い感じで淡々と物語が進んでいく感じであった。
登場人物一人一人個性があり、読んでいて想像しやすく面白かった。
Posted by ブクログ
父親が突然事故死し、その借金を背負うことになった六彦。
相続放棄をすれば借金から逃れられるのに、なぜか六彦は放棄の手続きを取らず借金取りに追われることになる。
絶体絶命の窮地を救ってくれたのは謎の女性・夏目。
彼女は犯罪者たちばかりが集うアレクサンドリア。
折りしも、次々と常連客たちが殺される事件が起こる。
登場人物たちはみんな愛すべき個性的な犯罪者だ。
彼らがほんの少し垣間見せる人間らしいこだわりが、六彦の前に謎となって提示される。
何度も注文される同じ文庫本。
気が進まないと言いながらも 贋作画を描きつづける理由。
それらの謎を六彦は、持ち前の洞察力を駆使して解き明かしていく。
終盤前までは面白かった。
だから余計に物語の閉め方が残念に思える。
犯人の動機の不可解さもさることながら、あまりに薄い犯行理由には驚いた。
凄惨な人生を送ってきただろう登場人物たち。
魅力的な人々だっただけに、こんな結末はできれば見たくなかった。
Posted by ブクログ
面白かった。犯罪者御用達の地下書店という舞台というのはポイントが高い。
推理の対象である謎についてはもう少し深買ったら良かったかも。
結末については、双子の姉とか、見た目そっくりな美魔女的な母とかが犯人であって欲しかった。