あらすじ
[凪を探して]日々の仕事を感情を抑えて頑張る河合さん。すべては愛猫・ナギとの幸せな生活のため。しかし、ナギはある日突然姿を消してしまう…。もう一度、あの猫に会いたい――。いなくなってしまった猫、昔飼っていた猫、島での猫探し…。愛しい「猫」を通して、5人の女性の心の機微を、優しく丁寧に描き出す、珠玉のオムニバス短編集。リュウ期待の新人ストーリーテラー、脇田茜のファーストコミックス!
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Posted by ブクログ
『猫』は無条件で自分を受け入れてくれる。自由と気まぐれの憧れの存在。語りかける自分を映す鏡。その『猫がいない』。
人間関係に疲れ、何処かにいるはずと特別な自分を探して彷徨い続ける拗らせ女子たち。
表題作の鬱憤が爆発して全力疾走する河合さんのシーンは圧巻でした。
迷走していても、いつかは前向きに歩ける日が来るのだと信じたくなる素敵な短編集です。
Posted by ブクログ
この人もフェローズ系の少年少女を描く人。瞳のキラキラやグルグルやベタ塗りで何をか表現するタイプ。ただ宮崎夏次系的な(?)ラフな線なのが個性的。心象風景と現実風景の糊付けもうまい。
Posted by ブクログ
『猫がいない』という共通のテーマから各話をまとめた短編集。
『(今までいた)猫がいない』ことで残された人間のドラマを膨らませる話だけで一冊というのはなかなか珍妙で面白い。
各話のバリエーション、ボリューム、完成度が高くて面白い。
『空の青、雲の澪』が良かった。