【感想・ネタバレ】１０歳からの家族計画 ２巻のレビュー

陸乃家鴨

女教師、女刑事、女子高生という3人の「JK」からなる三宅家3姉妹。末っ子の弟・虹太は三女の翠から溺愛されている。頭脳明晰でずぼらな長女・紫とワイルドな肉食系二女・葵、そして超ブラコンな翠のうちの誰かが虹太の本当の母親だというのだが…!?

[ブクログ · ★★★★☆]

　ラブコメらしく矢印がひょっこり顔を出してくる２巻。愛って難しいもんだなと思わせてくれました。

　本当の恋愛感情。ただ理想の女性を追うだけの恋をしてきた尾津に待ったをかける描写が今巻では多く描かれました。追う喜びや楽しみだけではない、重く心にのしかかる苦しみを他キャラで描くっていうのは尾津自身がどこかで壊れているのを示唆しているのか。翠や葵の矢印がでた分ラブコメ度が上がりそうですが、肝心の尾津がこの調子だと一癖ありそうなラブコメになりそうです。どこか不器用な人たちの恋愛になりそうな分、家族や血の繋がりについて深く掘り下げそうで楽しみです。

　尾津兄が持つ弟と似てないことに執着する場面や尾津が見せた表情、虹太が思う感情などどちらかというと男性陣がめんどくさい作品なのかな。女性陣は女性陣で真っ当な女を演じてるように思えます。タイトル通り家族がカギとなっていくのか、次巻でどう展開が動くか期待しています。