あらすじ
化粧品会社のエリート営業・草介は、社食で一目惚れしたイケメンを眺めるのが癒しの自称「タチ」。ある日、「いつも俺のことを見ているでしょう」と声をかけられ!?その研究開発部のイケメン樫原と、お付き合いのような関係が始まる。真面目な印象の樫原は気もきいて、時々意地悪な眼差しで翻弄してくる。想いが実りいよいよベッドへ…と気持ちも昂ぶる草介。けれどいざベッドに入ると、草介はなぜか押し倒されて!!タチの筈が、まるで従順な犬への調教を受けてしまい!?―。※過去に発行された作品ですので、重複購入をご注意ください。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
リーマンものでイラストはみずかねりょうセンセ。思わず即買いしました。イラストがものすごくよかった!!きれいだしエロいしでガン見です。
もちろん、ストーリーもよかったですよ。化粧品会社が舞台です。デパートや一般小売店に商品を卸していない、直営加盟店だけで販売しているような化粧品を扱う会社です。お仕事ものとしても楽しかったです。
これと似たような会社が舞台の、海野幸センセ著「40男と美貌の幹部」と比べ合わせて読むのも一興かと思います。
26歳にして営業部のエリートである草介は、実はゲイで“タチ”。そんな彼がひと目惚れしたのは、研究開発部のクールビューティなイケメン樫原。
鑑賞しているだけで幸せだったのに、樫原の方から声を掛けられ夕食デートをする仲にまで発展します。ところが、いざベッドインとなったところで実は攻×攻であったことが判明!しかも樫原はバリタチでドSだったりして。
まあ、草介は傍から見ても押しに弱い名前どおりの草食系なんです。だから、受転しても不自然ではないので、ひっかかることはなく楽しく読めました。それに、草介は仕事面では周囲に妬まれるほど優秀で、男らしくがっつり行くので自称“攻”だというのも納得できます。
読みどころは何といっても一見マジメでイイ人そうな樫原が、とっても腹黒タクラミ系だったというところです。
草介をM犬扱いして、徐々に徐々に思い通りに躾けていくやり方がすごかったです。でも酷いSMシーンはありません。天然でかわいい子犬をかわいがって仕込んでいるかんじ。
樫原は草介を自分の意のままに飼い犬にしようとたくらんでいますが、案外ベタ惚れしていて草介に一途で甘やかしっぱなしなので、ちゃんと愛が感じられて悪くありません。ドSなのはベッドだけです…
仕事では草介のピンチには惜しみなく尽力するし、プライベートでは「餌付け」のために一生懸命料理も勉強していますww
惜しいのは、草介視点で語られたかと思ったら、いきなり樫原視点にチェンジしていたりして、分かりにくくのめり込みにくかった点です。二人の気持ちがわかって良いことは良いのですが、せめて段落毎の括りくらいで交代させてほしかったです。
あと、今どきの20代にしてはオヤジ臭い言葉遣いがぽつぽつとあって、ちょっとだけ気になりました。
エロ的には、いじわるHに萌えました。ご主人様と、受に躾けられてしまった元タチな飼い犬です。