【感想・ネタバレ】世界の軍事情勢と日本の危機のレビュー

あらすじ

周辺国や過激派組織が国際秩序の変更に力づくで挑み、戦争の形態も激変しつつある現在、日本は安全保障体制の弱点を修正できないままでいる。同盟国・米国は、財政や戦争疲れによる制約が高まっているが、安保政策をめぐる日本の国論は深く分断され、厳しさを増す国際情勢に対応できない状況だ。本書は、いま世界では何が起き、どんな安全保障上の脅威があり、日本人の命と平和を守るために何をすべきなのか、国際政治、軍事バランスの観点から説き明かす。現実的かつ骨太の軍事・安全保障論を提示する全国民必読の一冊!

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Posted by ブクログ

まずは日本が近い将来に直面し得る最悪シナリオから始まる。次章では民主主義諸国と強権諸国と過激派組織の三種類に分けて国際情勢を分析。次に複合戦時代にあって戦いの帰趨を大きく左右するだろうと思われるゲームチェンジャーを挙げる。核兵器、生物兵器、宇宙兵器、サイバー戦争、気候変動、無人兵器がそれである。続いて日本の安全保障の10の死角とその改善策を提案。縦割りな日本の安保体制、JAM-GCのもと一旦日本から撤退する米軍、情報途上国であること、国論の分断などが問題点としてあり、その改善のために省庁の大幅な再編、国民の安保センスを高める情報開示を推奨。
クリミアなどで実際に起きたことや日本の体制について冷静に分析し、悲観するとこうなるってのを見せてくれる。それだけじゃなくてその上で日本はどうすべきか概案を示してるとこがいい。

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2015年11月01日

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