【感想・ネタバレ】微笑む人のレビュー

あらすじ

エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件をノンフィクションにまとめるべく、周辺の人々への取材を始めた。「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、不審な死を遂げている人物が他にもいることが判明し……。理解不能の事件の闇に挑んだ小説家が見た真実とは!? 戦慄のラストに驚愕必至! ミステリーの常識を超えた衝撃作! 解説/末國善己

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Posted by ブクログ

ネタバレ

まるでノンフィクションを読んでいるよう。
独特の雰囲気でよかった。
関係者の話を聞きながら、仁藤の素顔にせまっていく。
仁藤のサイコパスっぷりがすごい。
最後の終わり方もなんだかゾワっとさせられてすごく好み。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本を数ページ読み進めた時、【あぁ、この仁藤は松坂桃李に合うなぁ】と思った
別に私、松坂桃李のファンでは無いんだけど何故だかそう思って…
読み進めていけばいくほど【松坂桃李】が浮かんでくる!
モヤモヤしだして本を一旦端に置きネットで調べたら、この本はドラマ化されてるんですね、主演が松坂桃李だった!笑
私多分、このドラマを観てるんだろうな〜
読み終えたあと、ドラマの内容を覚えてなかったからまたネットで調べたら、内容は少し違ってましたね、うん
で、本の感想は結局のところ、仁藤の犯行なのか実はやってないのか、そこはハッキリしない
嘘か真実か分からないもので塗れてる
複雑でスッキリしないラストだが
それが逆に面白かった

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2025年10月02日

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ネタバレ

エリート銀行員が妻子を殺害する。動機は「本が増えて家が手狭になった」という理由で…。誰に聞いても「いい人」と評される男だが、過去に遡ると不審死を遂げた人物が周辺に何人もいることがわかる…

何人もの証言から、主人公が『死』に対して障害物を排除するように実行してきたのかという疑念が生じるが、殺人を自白したりする場面はなく、最後まで真相はわからずにモヤモヤ感が残る。(ネットには多くの考察があるよう)

2019年に松坂桃李主演でドラマ化され、見た記憶がある。U-NEXTで見返してみたが、小説のダイジェストのような内容だったなあ。
小説には無い雑誌記者の役柄で尾野真千子が登場し、最後に浮気した夫をアイスピックで刺し殺すのはびっくり。あまりにも小説とは違うエンディングで僕は『うーむ』という感じでした。

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2025年05月20日

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ネタバレ

ミステリーに謎解きの爽快感を求めている人には向かない本。作者の手のひらで転がされた挙句、最後に放り投げられたような感覚だけど個人的には好き。真実を考察するのも無粋な気がする。

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2024年06月09日

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ネタバレ

ノンフィクション風フィクション。
仁藤という人物の怖さを知るとともに、なぜか引き込まれた。

異常なものは毛嫌いするが、なぜそうなったか理由は知りたい。そうゆう感情をうまく利用されたなと思った。
結局、結論が分からないまま物語が終わってしまう。好みがあるかもしれないが、自分は好きでした。

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2023年08月14日

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ネタバレ

果たして、人は相手のことをどこまでわかっているのか。わかった気になっているだけなのか。仁藤の二面性に恐怖を感じた。
真の動機(いわゆる私たちが安心する結末)は判明しないけれど、このモヤモヤする終わり方が作者の伝えたかった事?なのかな?

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2023年05月10日

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ネタバレ

最後までスッキリしないという感想が多かったが、むしろそれが仁藤の君の悪さを際立てていて最後まで気持ち悪くてよかった。
読みやすさはあったが、一人一人がインタビュー形式で喋り口調の為、結局?それで?結論は?とついせっかちが出て読むのが多々だるくなった笑

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2023年02月24日

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ネタバレ

読みやすくサクサク読めた

読後感に強く思ったのは
自分が「わかったふり」をして安心して生きているのが突きつけられた。
自分も相手の情報を元に勝手に物語を作って理解した気になってる癖があり、それは私というフィルターを通した虚像であることを認識させられた。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

通常では考えられない動機で妻子を殺害した男の過去を探る小説家。その男には過去にも男が関わったと思われる事件が…
男の背景が明らかになるのか、後半に向けて盛り上がってきたが、まさかのモヤっとした結末。
確かに自分達が腑に落ちる理由に落ち着かせがちだが、現実に起こる事件の裏には他人には計り知れない理由があったりする。そういう意味ではこれはこれでリアリティがあったのかも知れない。

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2025年05月07日

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ネタバレ

YouTubeで紹介があって知った本です。
「本を置く場所に困って妻子を殺めた」という信じがたい?殺人。それが冒頭にきます。本人も逮捕されている。みんな半信半疑ながら、逮捕されている。本を置く場所に困って妻子を殺したことを認めている。この話、まだ先長そうなのにどう進むんだろう、と思っていたら…


軽くネタバレします




第二の死体が上がります。



それでどんどん話が進んでいくわけです。
犯人とされる人間は、穏やかな人格者。思わず、この人が犯人でなければいいのにと思ってしまいました。それに話につりこまれる。面白い。
犯人、仁藤のことを本にしようと意気込む小説家は、いろんな人に話を聞いていきます。それにまた釣り込まれていく。「微笑む人」というタイトルが犯人の人柄によく合うなぁと思う。


第3章、終わりの章の2つ手前の章まで読んでなるほどなるほど、と思う。すとんと自分の中に落とし込まれる感覚が気持ちいい。こうして謎めいた犯人の人となりが明らかになるんだろうな、と思う。ずっと面白い。


そして第4章。読んでいくとえっ、と思う。それでも面白い。この話はどう転がり、どう落ち着くのか。残りページも少ない。


そして第5章をどんどん読み進めていく。



…えっ



これで終わり?!



え?え?


結局、わからない。わからないじゃん!!



うーむ。わからない。



仁藤が関わったと思われる事件なのか事故なのかよくわからない数々の話も、回収されず。


未回収話は宮部みゆきの「火車」、手塚治虫?だったかな、の「青いブリンク」以外あまり好きではないので、すっきりと結論を出して欲しいと思ってしまいました。


動機は「本を置く場所に困った」ではないんじゃないかなぁ…。


結局、「人の考えていることはわからない」がテーマの本なのかなぁ。


読んだ方いらしたら感想をお聞きしたいです。

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2024年09月30日

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ネタバレ

取材によって、新しい事実が浮かび上がるたびに、深まる疑惑。
主人公と同じ目線で、「真相に近づいているぞ!」という手応えと、もっと情報をと思う欲を感じてしまった。

それだけに、残りページが少ないことに気づいたとき、まさか…これで終わりなの!?と思わずにはいられない。
やっぱり、最後はスッキリしたかったなぁというのが本音だけれど
それこそ、カスミの言っていることそのまんまなんじゃ無いかなとも思う。

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2024年06月15日

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ネタバレ

面白かった…途中まで面白かったんだけど最後肩透かしだった
結局他人の考えてることは分かんないよね〜ってなんじゃそりゃ
それは現実だと分かんないけど小説の中の世界を俯瞰してみてるこっち側には分からせてくれよ
もやもやもやもやもや
仁藤俊実の口からもっと話聞きたかった

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2024年04月19日

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ネタバレ

エリート銀行員 仁藤が嫁と娘を「本の置き場所のため殺した」と供述。
この動機に世間は唖然とする。
一人の小説家が仁藤の過去を探り、ノンフィクションを書くため取材をしていく。
同僚、大学時代、高校時代 皆口を揃えて「いい人、人格者」と言う。
が、仁藤の近くでは不審な事故死がどの時代にも存在することが明らかになる。
仁藤が以前から殺人を犯していたことに確信を持ちが始めた。
そして、小学生時代に何かがあり、そこから全てが始まったのではないかと探り始めるのが、最終章。

そこで小学生時代の情報を集め一人の女性に行き着く。
そしてその女性が本当のことを言っているのか、全くのウソかなぜ自分のことを別の女性と偽るのか、すべて謎のまま終わる。

とても面白かったが、ラストが以外過ぎて、不思議すぎてこの評価とした。

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2023年11月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怒ってもいいところでも、怒らない…いい人、優しい人、目立つ人ではないし、前にでるタイプはないけれど、周りに頼られる存在等々。いつも微笑んでいるような笑顔…。
インタビューを受けた人たちは仁藤をそんな風に語る。
第三者からみたら、きれいすぎて逆に怖い。
でも、自分の周りにいれば、彼らと同じように答えるんだろうな…。

他の人物はいろんな感情があるぶん、奇妙に見えてしまう。友人以外が見た、感情の伴わない表情をすると言われると、彼はいったい何を考えているのかと知りたくなってしまう。

理由を知りたい、おとしどころ、落ち着きたい、納得できる何かを掴みたい、安心したい…
ネット、マスコミが次々に騒ぎ出す。

現実でも、常識では考えられない理由、方法の犯罪が増えてきた、常識が常識でなくなってきた犯罪の数々。
自分には関係ない、枠外の話だ…ではなくなってくる怖さ。

誰のことも知っているようで知らない怖さ。

小説家の「私」が、これが真実だ!と思った次に落とし穴が待ち受ける。自分が納得するストーリーを作りそうになる。分かった気になっていただけで何もわからない、自分のフィルターを通したもの…。

カスミの正体は何となく読み進めるとそうじゃないかなぁと思ったり。

それでも仁藤側を読みたくなる。
彼以外登場しない独白みたいなものが読みたい。

p216-9~12
p219-12~15
p332-7~p333
p345-7~p346

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2023年03月27日

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