【感想・ネタバレ】「社会を変える」のはじめかた 僕らがほしい未来を手にする6つの方法のレビュー

あらすじ

月刊『ソトコト』人気連載の著者、グリーンバード横尾俊成さんによる初めての本です! 私たちがほしい未来を手にするためには「政治」は無視できません。でも、政治ってちょっと、いえ、かなり、とっつきにくくないでしょうか? そこでソーシャルメディアを駆使し、若者を巻き込みながら、まちづくりに取り組んできた次世代型の議員でもある横尾さんが、身近なツールとしての「政治の使い方」を提唱します。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の港区議会議員 横尾俊成氏はいわゆる「ソーシャル議員」無所属、一切のしがらみを立ち、純粋な市民の代表として活動する政治家の一人、と言われています。 

内容は、若手議員らしく、エッジの効いた内容で、
『「大きな声」しか届かない社会のカラクリ』『機能不全の行政と市民の対話の場』、また、博報堂時代に、政党のマニフェストを作成する現場での貴重な体験は、刺激的で読み応えがありました。

また、「新しい公共」についても触れていて、
「行政にあれもこれも「お任せ」するのではなく、任せる領域と市民が担う領域をきっちりわけて、市民側が提案したことに行政が参加する機会を設けるなど、お互いが得意なことを生かして、行政と市民が共同でやっていくことができれば町が抱えるさまざまな課題ももっと楽しく効率的に解決に向かうのではないか」と問題提起しています。

私が個人的に注目したのは、著者が『世の中多くのNPOが「社会にいいこと」をしているのにあまり知られてない、NPOがかっこいい存在になり、多くの人が振り向くようになれば、きっと世の中はもっとよくなるはず』、という観点から『広く社会に訴えかける術としての「プロモーション」の重要性』も説いていたところです。

最終章には、コミュニティデザイナーの山崎亮氏をはじめ6名の先進的な実践者とのインタビューも掲載されていています。

全体的な印象として、現実的な分析とまちをよくしていきたいという熱い思いがバランスよく語られていて、まさに「クールヘッド&ホットハート」な良著だと思います。

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2014年01月04日

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