あらすじ
学校では知識は教えるけれど知識の獲得のしかたはあまり教えてくれない。メモのとり方、カードの利用法、原稿の書き方など基本的技術の訓練不足が研究能力の低下をもたらすと考える著者は、長年にわたる模索の体験と共同討論の中から確信をえて、創造的な知的生産を行なうための実践的技術についての提案を試みる。
情報と共に生きる上で必要な「知的生産の技術」が、この本には詰まっています。
1969年に出版された本のため、章によっては、現代にそぐわないものもあります。そのような章は、現在と比較して読むと非常に面白いです。
現代にそぐわない章として、「ペンからタイプライターへ」の章があります。漢字が打てないタイプライターでどうにか手紙を書こうとする努力が記されています。現在のWebやパソコンの普及した社会のありがたさが身に沁みました。
反対に、現代でもそのまま参考にできる章もあります。
特に、「読書」の章は非常に参考になりました。一度読んだ本を積んでおく「つん読法」など、知的生産をするための読書の技術が書かれています。
日々の暮らしのなかで情報と関わるすべての人に読んでもらいたい一冊です。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
「記憶はほんとにあてにならない。記憶の上に立って精密な知的作業をおこなうことは不可能に近い。ものごとは記憶せずに記録する。」って言葉に元気が出た。ほんまそうや思う。1969年に発売された本にも関わらず時代遅れだと感じさせないのが素晴らしいと思う。こういった技術や実用性のある活用法などを示す文章は、どうしても時代とともに沿わなくなることが多いのに、こんなに時代を超えて学べることが多いのはすごいことだ。
Posted by ブクログ
1969年発行の時代感とその越境性、両方を実感した、とても良い本。記録としての書籍の意義を感じさせる、体現するような本。本当におすすめ!