あらすじ
ごく普通に働き、なんの変哲もない毎日の生活を送っていた可織。しかし、仕事とプライベートでのトラブルが相次いで起こり、いつのまにか上司を脅迫して500万という大金を手にしていた。自分のしでかしたことに震えおののき、逃げるように車に飛び乗った可織。これからはもう、いままでのようには暮らせない。上司の復讐や警察の目から届かない場所へ、早く逃げなくては！ 可織はあてどなく車を走らせるが、途中で夫の暴力から逃げ出してきた亜也子とその娘・美保に出会い、行動を共にすることになった。やがて3人は、ひっそりと静まりかえった村にたどり着く。そこでは都会では失われた自然と寄り添う暮らしが残っており、それぞれの事情を抱えた人々が生きていたのだった……。いつかは消失してしまう農村での、夢のような体験を描いた連作短編９話を収録！ 神奈幸子先生が描く、心に沁みる人間ドラマをお楽しみください。
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ラブストーリーではないけど。
興味深く読めました。
作者さん買いなのでストーリーは重視していませんでしたが、なかなか良かったです。
アラサーのＯＬがあることで上司から脅し取った大金を持ちアパートと職を無くして車に家財道具を乗せて彷徨っていたら、子連れ女性を轢きそうになる。
実はその親子もDV夫から逃げてきたので一緒に行動することに。
辿り着いた田舎のボロ家を見つけしばらく居座る予定だったが、実は無人ではなくて…。
それから出会った、老人から若者親族達と農業を手伝いながらお互いに打ち解けていく。
その様子がまるでドキュメンタリーのようで良かったです。
あの人とあの人がくっ付いたらいいなぁ…と思いながら読みました～。
ヒロインが轢きそうになった親子もとても良い親子で、戻って着て欲しいな…と思っていたので良かったです。
