あらすじ
本物の忍術を覚えたいちび丸は、仙人に忍術を教わろうと山に登ることに。しかし、その山で最初に出会ったのは、強欲な天狗先生とその弟子たちだった。宝物がないちび丸は入門を断られてしまう。しかし、天狗先生の持つ巻物を書き写すことに成功して…!?
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当時の子供の笑顔が目に浮かぶ
日本の漫画の歴史では最初期の頃なのですかね。戦後間もない頃のようですし、当時の子供達が嬉々として読んでいた姿が目に浮かびます。サザエさんみたい。
また漫画の技術も今のようでないから、背景で感情を表現とか、コマの形で躍動感を出すなどもなく、また面白いのが「コマに数字が振られてる」こと。読者側もまだ漫画の読み方が浸透してなかったのだろうなー。
日本漫画の黎明期の作者さん達の試行錯誤のようなものが感じられます。漫画って進化してきたんだなーと感じました。
月刊漫画誌の黄金期
昭和三十年代の月刊少年漫画雑誌の黄金期を想像させてくれるような、素朴ながらも味わい深い、実に楽しい作品です。ユーモアたっぷりに面白い忍術を身に付けていく主人公の少年に、すっかり感心してしまいました。
シュールな暴力
法も理念も、この世界では通用しない
幕府による支配体制が一見敷かれているような世界観だが、実際の所は天狗などの魑魅魍魎が跋扈する奇妙奇天烈摩訶不思議な世界である
しかし、かと言って人々の心は荒廃している訳では無い。
あってないような身分制度に甘んじ、一小市民としての自覚を持って生きている。
そこにつけ込み自由三昧の生活を送るのが、忍術の秘法を記した巻物を所持する怪物たちである
変化の術などを駆使し人民を惑わせそれを高みからあざ笑う
人々はこの現状を帰れないのか、否
人も戦える、この忍術を持って、
ドロンちび丸は、様々な忍術、軽率な発砲などを駆使し怪物を討ち、天下泰平を目指す