【感想・ネタバレ】金星樹のレビュー

あらすじ

【佐藤史生コレクション2】待望の名作復刻シリーズ第2弾!
あらすじ「事故により両親を意失ったネネは、惑星工学の専門家で育ての親であるマッキーに、いつしか深い愛情を抱くようになっていた。ネネへの複雑な思いを振り切るように、金星探査に志願するマッキー。心がすれ違ったまま、思わぬ事態が二人を引き裂き…。」
「一角獣にほほえみを」のリメイク作品「一角獣の森で」など、初期作品を6編収録。遺品のなかより発掘された貴重な未発表イラストも収めた、永久保存版!

著者について「2010年4月に急逝した漫画家・佐藤史生。 「別冊少女コミック」からデビューした後、SF、ファンタジーの要素を巧みに取り入れた作品を多数発表するも、2000年に刊行した『魔術師さがし』(小学館)以降は新作が発表されていませんでした。 佐藤氏は、1970年代に現れ日本の少女漫画界をリードした少女漫画家たち、いわゆる “24年組”に対して、年齢や作風から“ポスト24年組”の一人として数えられている作家の一人ですが、少女漫画の枠に当てはまらない独自の世界を築き上げたことで、漫画ファンの記憶に長くとどまり続けています。」

収録作品 :星の丘より/青い犬/花咲く星々のむれ/金星樹/一角獣の森で/レギオン /あとがき/解説(萩尾望都)

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Posted by ブクログ

小説でも映画でもアニメでもない、漫画でしか作り出せない「間」ってあると思うんですが、佐藤史生作品はその顕著な例の一つだと思います。(最近好きな作家で、漫画ならではの「間」が絶妙な方というとよしながふみ先生かなーと)
繊細な絵と骨太な設定と儚げな口溶けと傷跡のような読後感。これがあと数回は味わえる(復刊ドットコムさんGJ!!)と思うと幸せです。
本作では「青い馬」と「レギオン」が好き。

1
2012年11月20日

Posted by ブクログ

 
 早世された佐藤史生氏の復刊。
 コミックはもってないものの、当時プチフラワーを毎月きっちり買ってたのでしっかり読んでいた。が、つい買ってしまったのは、まぁ、これも年のせいかもしれん。

 って、ことで改めて、佐藤氏の独特の世界観にひたる。
 彼女の描く世界は、暗い。絵柄が、余計のそう感じさせるんだろうけど、濃厚な闇って感じがする。

 なのに、そこで終わらない。
 闇を振りほどく力というか、光というか、優しさというか、結局、世界はそういう美しいものに昇華されていくのだ。
 
 世界を、信じていたんだね。

 …復刊、感謝いたしますm(__)m

1
2012年09月12日

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