【感想・ネタバレ】男の華園 2巻のレビュー

あらすじ

無理矢理男子新体操部に入部させられたゆかりクンだが、次第に新体操の楽しさに目覚め、先輩達との毎日も欠かせないモノとなって来た。雪野や空美とのカンケイにも変化が生まれて…ああ、青春☆

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Posted by ブクログ

ネタバレ

主人公は気弱な眼鏡の文学青年で、大学に入学してもやはり文学サークルに入って文学の世界に浸ろうと意気込んでいたのもつかの間、一癖もふた癖もある兄ちゃん(先輩)たちに捕まってしまい、なぜだか男子新体操の世界へと足を踏み入れていくのであった・・・

と、いいながらも新体操がらみの話はたまーに大会とか練習とかやるぐらいのもんで、ほとんどは気ままでのんびりした大学生活のシーン。

そんな主人公もいっちょ前に恋をするわけです。根暗な文学青年のうじうじとした隠遁した恋。あれこれ(無駄に)悩む主人公を茶化す先輩方とのやりとりであったり、空気感がいいのです。

そして、2巻から登場する古屋哲というキャラクターがまたいい味を出しているのです。

哲は男子新体操界であれば知る人ぞ知るトップ選手。そしてクールな二枚目。そんなモテ野郎が、主人公が密かに思いを寄せる雪乃と幼なじみだという。新体操でも顔でもその他諸々、何にも勝てそうなところのないライバルの出現で主人公ピンチ!・・・かと思いきや、その二枚目が一目惚れしてしまった相手は、なんとまさかの主人公(もちろん男)。

こういうキャラが出てくると、通常はホモキャラ登場でギャグ路線へ向かうのか、と思いきや、この哲というキャラの主人公へ寄せる想いが割とガチでリアルに描かれている。それがもう、なんだか読んでてすごく、すごく切ないのです。しんしんと降る雪の中に一人たたずむような切なさ。是非、この切なさを味わってほしい。

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2014年02月03日

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