【感想・ネタバレ】宮本武蔵の『五輪書』のレビュー

あらすじ

徳川時代の管理体制に独り挑んだ宮本武蔵。その思考法が私達に明示する、混沌に満ちた現代を勝ち抜くための叡智とは何か。戦国末期から江戸時代初期にかけて活躍した剣豪・武蔵。彼が晩年に二天一流と称する自らの剣術と兵法について解説したのが『五輪書』である。その考え方は、形だけにこだわった他の剣術書とは異なり、あくまでも「勝つこと」を目指した非常に合理的なものだったのである。武蔵が剣に託して兵法の道を極めたのは、日本全体に出現しつつあった巨大な管理社会に対する抵抗である。しかし、武蔵は負けることを承知しながら、その巨大な管理社会に立ち向かったわけではなく、緻密な計算と合理的な闘争方法によって、自分のできる範囲から管理社会に挑戦し、そして本当の人間のあるべき生き方を求めた。本書は、武蔵の『五輪書』を解説しつつ、現代社会においていかに武蔵の考え方が活用でき、また応用できるかを考察する一冊である。

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Posted by ブクログ

状況の変化とともに、私たちの緒生活様式自体にまで目に見えない波がどんどん浸透している。こういう状況から、規格化、専門家、同時化、集中化、極大化、集権化をもたらしている 「日本の治安のよさ」が、「人間が人間を治める基本」であり、「個人が、自分自身に対して責任を持つ」ということにつながっている

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2016年06月09日

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