仕事を主軸にしながら長年付き合っている彼もいて、それを改めて考えることはしていないが、充実した生活を送っていた矢先、突然彼からの別れ話。その現実を受け入れることが出来ないまま、どうにか前の充実した生活を取り戻そうと努力するけれども現実はそうはいかない。そんな状態に追い打ちをかけるように元彼の今を知った時から激情し行動し始めたことは…!!!
主人公の行動が怖すぎます。ただ、失恋したことがある女性なら主人公の感情の動きに共感できると思います。とにかく心揺さぶられ、主人公がどん底から人として再生していく過程に感情移入して、喉の奥がぎゅっとなったり、黒い何かが生まれてきたリ、心が軽くなったり・・・。本当に小説なのか!?と思うほど、リアルな恋愛作品です。
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Posted by ブクログ
失恋したときの心情や反応があまりにも共感できる。何回も読み返したいと思った。嫉妬は人間を狂わせる。私はそんなことしないようにしようと思ったけど、「何もそこまでと他人は思うだろう。けど自分は絶対にしないと言い切れるだろうか。」の言葉が刺さった。
Posted by ブクログ
山村怜子が5年付き合った耕一郎に振られ、立ち直るストーリー。失恋して諦めきれず次の女を恨んだり、かっこ悪いと分かりつつすがったり。失恋の心の乱れをすごく表していて、共感できすぎだった。そこまで好きになるのはいいことではあるけど、もうこんな経験自分はしたくないと思った(笑)
Posted by ブクログ
最初はめちゃめちゃ共感で泣けたけど、途中からホラー要素強めで着いていけなくなった。
でも、最後はやっぱり共感で泣けた。
私の何がダメだったんだろうとかなんであんな事言っちゃったんだろうとか考えてしまうのめちゃめちゃわかる。
別れる理由とか耕一郎が言うセリフとか、全てが重なり合ってて、自分が言われたセリフって一般的によくあることなんだって知れて良かった。
新たに好きな人ができて幸せになりましたという様な綺麗事では無く、ちゃんと現実的な終わり方で読んでいてすっきりした。
・人生はこんなはずじゃなかったとの戦い
・恋の終わりなんて、所詮はどちらかの理不尽な押し付け。結局、背を向ける者と向けられる者が決まれば、それで全てが終わる。
・決して間違えたのではない。出会うべき人にちゃんと出会い、恋すべき人にちゃんと恋した。
・たとえ別れてしまっても、出会わなかったことより確かな意味がある
Posted by ブクログ
女の幸せは仕事か結婚か
女のキャリアとは
思いつめてストーカーまがい
こんなテーマが時代を感じさせる。
恋愛の始まりも終わりもきっかけは他愛無いことから。でも終わった先の不幸は連鎖して大きく広がってゆく。
最後のどんでん返し?この人だったか!て展開から、長いどん底の終わりが見えるところがとてもよかった。
Posted by ブクログ
出会いは他愛ない偶然だった。
初めて耕一郎を見た時、すぐに好意を抱いたことを覚えている。電話があった時、すごく嬉しかった。会って瞬く間に耕一郎に恋をした。耕一郎もまた怜子を好きになった。ふたりでたくさん話をした。たくさん抱き合った。笑ったり、泣いたり、怒ったり、拗ねたり、いつも耕一郎と一緒だった。いろんなところへ行き、新しい知り合いも数多くできた。毎日楽しかった。幸せだった。
決して間違えたのではない。出会うべき人にちゃんと出会い、恋すべき人にちゃんと恋をした。
たとえ別れてしまっても、出会わなかったことより確かな意味がある。あんなに耕一郎が好きだったことを覚えていよう。それだけはずっと忘れずにいよう。
(ラスト)
Posted by ブクログ
仕事と恋愛について深く考えさせられた。
耕一郎が明確な理由がなく別れたいとなっていて、
もし自分がこんなのと言われたら納得が出来ないなと思った。
玲子は少し私も似た部分があるなと感じた。
他人からどう思われるのかすごくに気にしていて
プライドが高くて、なんだか見ていて息苦しかった。
周りの女性もなんだかんだ他人の不幸が好きだったりして、あーこんな女性になりたくないと思った。
部屋に入ったりしている所は流石にやりすぎだと思った。
別に耕一郎が好きなんじゃなくて、自分の人生の計画を壊して幸せになろうとしてるのが許せないという執着で法を犯すようなことをしていて少しありえないなと思ってしまった
Posted by ブクログ
“失恋するとはver 恐怖”
31歳、恋も仕事も順調だった怜子は、5年付き合い結婚する予定だった耕一郎から別れを切り出される。別れを受け入れられない怜子は、苦しみ、もがき続ける。体調も落ち着かず、仕事にも影響する。人生設計通りだった彼女の人生が大きく変わるとき、彼女の行動は予想できなくなる。彼女の行動は理解しがたいものだが、彼女に自分を重ねないことができるだろうか。失恋からの恋愛小説。
普通の恋愛小説を読もう、と思ってこの本を選んだ。
おいおい、全く普通じゃないではないか。
怜子の行動はホラーで、夜中に読んでてちょっと怖かったよ。
彼女の行動は怖くて、私には理解できないけど、
自分が同じ行動をしない自信はない。
付き合っている時は思わない、別れることになって初めて思う別れたくなさ。
失ってはじめて気づくシステム、やめないか。
何度同じ失敗を繰り返すんだよ、人間。
同じことを過去にも書いたことがあると思う。
最近、とても思うことがある。
「敵はつくるもんじゃない」
この小説でいえば、もし自分の彼女がこうなってしまったら、
こうなってしまうような別れ方をしたら。
傷を受けるのは自分。
15年前にかかれたとは思えない。
時代が変わって大きく変わるのが価値観。
前までは当たり前だったことが疑われてくる。
時代交代のはざまで苦しんでいるように思えた。
これが今の時代であれば、もう少し結婚という選択肢の価値が落ち、仕事にシフトできたのではないかとか。
「自分はたぶん本当の苦しみが。別れることより、別れた後にあるということをまだ知らなかったのだろう」
私は別れた後の本当の苦しみをまだ知らない。
一生知らずに生きていくのか、それとも。。