【感想・ネタバレ】ドルへの挑戦--Gゼロ時代の通貨興亡のレビュー

あらすじ

中国人民元は、野望を果たせるか?
戦争で揺らいだドル覇権、冷戦終結が生んだユーロ――。この教訓に学べるかどうかで、中国・人民元戦略の成否が決まる。戦後70年の歴史を、「国際通貨」と「国際政治」の接点に照準を合わせて掘り下げ、新時代の通貨体制を展望する。

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Posted by ブクログ

 戦後70年の歴史を〈国際通貨と国際政治の接点に昇順を合わせて〉展望する。
 ドルへの挑戦者である人民元とユーロの未来と現実を踏まえ、後半ではブレトンウッズ体制からニクソンショックを経てプラザ合意、アジア連鎖危機へといたる通貨の歴史が語られる。
 抑制が効いている筆致だが、著者は日本政府の無策に厳しく、オバマへの評価は比較的高い。円は「賢い2番打者をめざせ」として、国際協調の要となることを提言する。著者は通貨の歴史を通じて、平和の大切さを説いているといえるだろう。

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2016年04月24日

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