【感想・ネタバレ】データの罠 世論はこうしてつくられるのレビュー

あらすじ

巷にはデータが溢れている。「視聴率」「内閣支持率」「経済波及効果」「都道府県ランキング」等々…新聞、テレビ、雑誌に何らかのデータが掲載されていないことはまず無い。そして私たちは、これらのデータからさまざまな影響を受けている。しかし、肝心のそのデータにどれほどの客観性があるのだろうか。実は、かなり危ういデータが跋扈しているのである。本書は、さまざまなデータを検証することで、データの罠を見抜き、それらに振り回されない“正しい”情報の読み取り方―データリテラシーを提案する。【目次】序章 巷に氾濫する危ういデータ/第一章 世論調査はセロンの鏡か?/第二章 調査をチョーサする/第三章 偽装されたデータ?/第四章 「官から民へ」を検証する/終章 データの罠を見抜くためには/あとがき

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Posted by ブクログ

ネタバレ

同じアンケートであっても、対象母体(読んでる新聞、見ているテレビ、使っているWebサービス)による結果の違い、アンケートとテレゴングなどによる結果の違い、など、単純に〇割の人が賛成、やら、〇〇%の人が実施している等の数字だけを見て一般論だと理解してはいけないとを感じた。当たり前の話ではあるが、それを改めて頭の中で整理することができたのは収穫。また、約400の無作為サンプルでデータを取れば、それなりに精度の高い統計が取れるという点など、新しい知識も得ることができ、読んでよかったといえる本。
そもそも、学校で教える統計学で、このような一般的なデータの見方を教えるべきではないかと思う。今の日本は、数字のマジックを意図的に使ってる人、数字に踊らされている人、数字の持つ本来の意味をわからずに誤って使ってしまっている人が多すぎる気がする。

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2012年06月30日

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