【感想・ネタバレ】3分でわかる ラテラル・シンキングの基本のレビュー

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Posted by ブクログ

以下、本文より抜粋

3分でわかるラテラル・シンキング

従来のロジカル・シンキングにラテラル・シンキングを加えることで、深さでだけでなく幅もある立体的な思考が可能になるのです。

思考を邪魔するものを取り除く

ほとんどの人が影響を受けているヒューリスティクスの正体
ヒューリスティクスは、直面している問題を解決したり、目の前にありながら不確実である事柄に対して判断を下す必要があるにもかかわらず、そのための明確な手がかりがない場合に用いられる方法です。
ヒューリスティクスを使うと、多くの場合には、ある程度満足のいく判断ができます。場合によっては、完全な答えを素早く見つけることもできます。しかしながら、ヒューリスティクスは完全な解法ではないので、ときにとんでもない間違いを導きかねません。
ロジカル・シンキングはもちろん、ラテラル・シンキングにおいても、このような思考を邪魔するものから逃れなければならないのです。

・利用可能性ヒューリスティクス:記憶に残っているものほど、頻度や確率を高く見積もる傾向のこと
「よく見かけるものだから、それでOKだと思い込んでいませんか?」
「知っているからという理由だけで大丈夫ですか?」

・代表性ヒューリスティクス:少ない情報で、全体を判断してしまう傾向のこと
「身近な成功体験、過去一回の成功体験から判断していませんか?」
「過去と同じ方法でやろうとしていませんか?」

・感情ヒューリスティクス:好き嫌いをベースにして論理的であるかのような判断をしてしまう傾向のこと
「本当に論理的に考えた結果ですか?」
「自分の好き嫌いがベースにありませんか?」
「他人の視点や思考から見ても同じ判断になりますか?」

・再認ヒューリスティクス:聞いたことがあったり知っているものと、聞いたことがなく知らないものと比較したときに、。聞いたことがあったり知っているものの方を高く評価する傾向のこと
「知っているからと安易に高い評価を与えていませんか?」
「今まで名前を知らなかった選択肢も十分検討しましたか?」

・アンカリング効果:初めに見せられた情報が基準となってしまい、その情報を元に物事を判断するようになる傾向のこと
「事前に見た数字の情報に引っ張られていませんか?」
「その数字に妥当性はありますか?」

・後知恵バイアス:結果を知った後で、あたかもそれを事前に予見していかのように考える傾向のこと
「『やっぱりね』と一言で終わらせていませんか?」
「何が、どう『やっぱり』なのですか?」

・確証バイアス:アンカリング効果から生じるバイアスであり、いったん自分の意見や態度を決めると、それを裏づける情報ばかりを集めて、反対の情報を無視したりする
「仮決めだったはずの結論に都合の良い情報ばかりを集めていませんか?」
「都合の悪い情報は無視していませんか?」

・保有効果:一度、自分の手に入れたものについては、その価値評価が上がる傾向のこと
「自分のところにあるからと高い評価をしていませんか?」
「他人のものだったら、どう評価しますか?」

・現状維持バイアス:現状を維持しようとする傾向のこと
「前例踏襲で本当にいいのですか?」
「なぜ、前例を踏襲するのですか?」

・フレーミング効果:人はまったく同じ内容を見ても、状況や理由によって違うように受け取る
「今の気分で物事を見ていませんか?」
「ネガティブ視点とポジティブ視点で意味が変わりませんか?」

・サンクコスト効果:すでに途中まで投資してしまったものを途中で再検討しようとしても、その過去の投資によって、将来の投資に対する認識が左右される傾向のこと
「『せっかく、ここまできたのだから』『今までの努力を無駄にしたくない』と思い込んでいませんか?」

・連合の原理:物事や人の特定の一面から生じる感情が、その物事全体や人物像を判断する傾向のこと
「権威のある人の発言に何の疑いも持たずに従っていませんか?」

・同調の原理:他の多くの人々の行動に引きずられる傾向のこと
「周りのみんなが選んでいるから、それでいいと思い込もうとしていませんか?」

思考パターンを変えてみる
前提を疑う→クリティカルシンキング「それって本当?」
前提を変化させる
組み合わせる

アイデアを誘発するオズボーンのチェックリスト法
・他に使い道は無いか?
・他からアイデアを借りられないか?
・一部を変更したらどうか?
・大きくできないか?
・小さくできないか?
・一部を代用できないか?
・並び方を変えられないか?
・逆にすることはできないか?
・組み合わせができないか?

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2011年06月18日

Posted by ブクログ

・フェルミ推定−把握可能な数字や妥当な仮定を元に推計する論理的思考
・前提を疑う
・?代用する?逆転する?結合する?強調する?除去する?並べ替える
・アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ
・創造性のある人とない人のたった一つの違い−「創造的な人々は自分を創造的だと思っており、創造的でないと人々は自分が創造的でないと思っている」
・外向型の発想エネルギー:他人との会話。内向型の発想エネルギー:ひとりで思考すること

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2018年11月04日

Posted by ブクログ

水平思考(ラテラルシンキング)の著書が多い山下貴史さんの本。

基本・実践・思考に分かれており、基本ではラテラルシンキングの特徴、ロジカル(垂直思考)の弱点を補う水平思考、枯れた技術を使う方法を3章に分けている。

実践では7章に渡って、次の物を解説している
①思考の邪魔するものを取り除く
②視点を変えてみる。
③思考パターンを変えてみる。
④前提を疑う
⑤前提を変化させる
⑥組み合わせる
⑦アイデアを生み出し、実践する

思考では、以下の物を紹介している。

オズボーンのチェックリスト、スキャンパ―法、ブレスト、シックスハット、性格タイプ別、あの人だったら、一人賢人会議、1000万人発想法、ゼロベース思考

全体としては、他の思考方法も織り交ぜてわかりやすくまとめている印象だった。

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2017年10月17日

Posted by ブクログ

・ロジカルシンキング(論理思考)は前提を疑わない。古い見方を踏襲する。1つのやり方を貫く。
・ラテラルシンキング(水平思考)は前提を疑う。新しい見方をする。組み合わせる。
・ずらす。抜け駆けをする。最短の脇道を探す。

<枯れた技術で水平思考>
・安定的な枯れた技術を使えばコストを安くできる。
・任天堂はビジネスの領域で使われていた計算機の技術を遊びの領域にずらして、ゲームウォッチを開発。
・ロジカルシンキングは商品改良。ラテラルシンキングはイノベーション。大発明。

<思考を邪魔するものを取り除く>
・ヒューリティクスは思い込み、経験則、直感で判断、常識的判断。たまにとんでもない間違いを犯す。
・バイアス。認知の誤り。
・記憶に残っているものほど頻度や確率を高く見積もる。
・身近な成功体験を繰り返そうとする。
・好き嫌いをベースに判断している。
・知っているものを知らないものより重視する傾向。
・都合のよい情報ばかり集めてしまう。
・保有効果。手元にあるものを大事にする。
・現状維持バイアス。
・サンクコスト効果。せっかくここまでやったんだから続けよう。
・以上のようなヒューリティクスは排除すべきものでもない。利用することもできる。例えば、男性が化粧しない社会で、男性も化粧し様と宣伝する。影響力のある人々の間で流行すると、新規が常識に変わる。

<前提を疑う>
・課題に素直に従わない。課題の前提を疑う。前提を疑うだけで問題が解決することもある。

<前提を逆から見る>
古い→伝統がある。高い→高級。つまらない→良い経験をした、難しい。
不便→1つの機能に特化、使いこなす楽しみがある。
地味→玄人好み、シンプル。
ありきたり→定番、人気。
遅い→ゆったり。
狭い→コンパクト。
騒がしい→賑わいのある、元気。
劣る→可能性を秘めた、粗削りな、後は上がるだけ。
弱い→繊細、温和。
不器用→ぼくとつな、地道な。

<ラテラルシンキングツール>
・あの人だったらどうする? と思考してみる。
・1000万人発想法。1000万人の感情を考えてみる。
・シックスハット法。客観的な事実と数値、感情的な視点、ポジティブ、ネガティブ、クリエイティブ、調整・まとめ役の6つのポジションを交代しながら考える。

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2016年05月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

<備忘録メモ>
感情ヒューリスティック
アンカリング効果
後知恵バイアス
確証バイアス
現状維持バイアス
フレーミング効果 ~コップの半分の水
シックスハット法

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2014年08月15日

Posted by ブクログ

ラテラル・シンキング
有名な「ウミガメのスープ」と言う問題がある。
あれはどうかとは思うが、そういった
ひねくれた問題を解決する方法が書かれている。

根がひねくれものの私には非常に馴染む考え方だ。

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2012年10月12日

Posted by ブクログ

「ラテラル・シンキング」という名前は最近目にすると思っていたら、この発想法はかつて「水平思考」と呼ばれていたものなんだそうな。
1960年代に提唱され、日本に入ってきたのもすでに何十年か前…。不勉強がみにしみる。

この本はとても読みやすい。
骨子は、視点を変えたり、前提条件を再考したりして、新しい発想をみつけていくということのようだ。
具体的なツール(オズボーンのチェックリスト、スキャンパー法など)が紹介されているのもよかった。
ただ、「ひとり賢人会議」や「1000万人発想法」は、実際にはかなり難しい方法論ではないかと思う。

ロジカル・シンキングと組み合わせて使うと思考力が「16倍」アップする…というふれこみが帯にある。
「16倍」になるかどうかはわからないけれど、双方の思考法の弱点を補うことはできるのだろう。

おおむね読んでよかったと思うのだが、最後の文献リストの記述がちょっと…。
「その他インターネットサイト全般を参考にしました」というのは、どうなのだろう?
何かちょっと資料の扱いなどの点で信頼できないのでは…という気になってしまう。

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2015年03月28日

Posted by ブクログ

ロジカルではなく、頭を柔軟にするラテラルシンキングについて書いてある本。
あたまを柔軟にしたい、柔軟に考えられるようになりたい、という方オススメ。
施策について新しい発想が出てくるかも?

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2014年05月01日

Posted by ブクログ

内容は面白かったけど、ラテラル・シンキングの定義が今ひとつ理解しきれなかった。読んでいて「それって要はフレームワークでしょ?」という疑問がついて回った。さしずめ、「水平思考・視点の移動を促すフレームワーク全般」といった定義になるんだろうか。個人的には、「あの人だったら」発想法がとても気に入った。早速自分にとっての「あの人」を選定中。

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2013年03月28日

Posted by ブクログ

人は感情があるからこそ買う商品を決めるといった判断ができる
感情が理性を支えている

個人の思考に影響を与えるもの
周囲の人々の行動
個人特有のもの
情報の伝え方

実践
①思考を邪魔するものを取り除く
ヒューリスティックス

②視点を変えてみる
現在の立場から相手を見る、相手の立場から自分を見る、自分と相手の関係を冷静に見る

③思考パターンを変えてみる

④前提を疑う
 なぜ、どうしてと問う

⑤前提を変化させる
 フレーミング
 問題を逆さから見る 古いという理由で客が来ない→伝統がある、懐かしさがある
 理由付け
 前提条件を改善する 日本第3位→世界第3位
 ポジショニングマップ

⑥組み合わせる
 対象を決める 市場レベル、製品レベル、マーケティングミックスレベル
 ギャップを生み出す 
1代用する
2逆転する
3結合する
4強調する
5除去する
6並べ替える
 発想やアイデアと実現のギャップを埋める方法を考える

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2012年02月20日

Posted by ブクログ

水平思考の入門書。今とは違う視点で考えるとソリューションが増える。
もっと可能性を試そう。今考えていることがすべてじゃない。

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2011年08月05日

Posted by ブクログ

(S)
ロジカルシンキングを代表とした深彫り型思考(垂直思考)に対して、違う展開を考える思考法(水平思考)であるラテラルシンキングを解説した本。視界が狭くなりがちなエンジニアにとって、「問題の前提を疑う」という基本スタイルを守ることは有益であるという気づきを得た。

思考を水平に展開できない理由である「思い込み」について、思い込みの型とそれらを防止するためにどうしたらよいのかが書かれており、すぐにでも実践に移せる。

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2009年12月29日

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