【感想・ネタバレ】権力の終焉のレビュー

あらすじ

マーク・ザッカーバーグ(Facebook CEO)主催のブッククラブ第1回の課題書に選定されるや、全米で20万部超のベストセラーとなった話題作!
フィナンシャルタイムズ「2014年ベストブック」
アリアナ・ハフィントン(ハフィントン・ポスト創設者)絶賛

権力の衰退が世界を変えた!
今日の権力は行使も維持も困難である。権力そのものが、かつてない方法で攻撃されはじめているからだ。権力の劣化・衰退が、富裕層だけでなく中間層と生活困窮者に与える影響を分析。経済、政治、社会、ビジネスなど、あらゆる分野における権力衰退の要因と影響を明らかにする。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

--権力が弱体化している。

「米国覇権の揺らぎ」は明らかだが、一方で中国共産党の権力は盤石に見える。本当に「権力は終焉する」のだろうか?

ザッカーバーグが二週間に一冊本を読むと宣言した際にその一冊目として紹介された本書。本書によると、第五章で「独裁者から民主主義者へ」「多数派から(多様な)少数派へ」と権力が分散化すると主張する。

中国やロシア、シンガポールなど一部の強力な権力を掌握する独裁国家がうまく行っているように見えるのは、国家パワーが「北から南へ」「西から東へ」大移動している時流に乗っているに過ぎないという考え。この背景には、テクノロジーの進化、人口動態、人の移動(移住)などがある。

本書から得た教訓として、「権力の座」という「椅子取りゲーム」は急速に「無理ゲー」化していてること(とはいえ、その椅子への富の集中はさらに拍車がかかっているとも思う)。
なので分の悪い「権力闘争」をするより、権力を大雑把に振り回してきた側から、「そのイシューに対して資源を多く出している人に適正に権力を分配する仕組みづくり」に賭けた方が面白うそうだ。

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2022年01月21日

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