あらすじ
初心者から中・上級者までが腑に落ちる、株で勝つ方法。どんなにいい銘柄でも売買タイミングを間違ったら儲からない。経験豊富な著者が、個人投資家最大の武器である株価チャートを使ってできる、売買タイミングの判断法を伝授。人気銘柄診断や、復習用クイズ付き。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
非常に勉強になった
いままでどれだけ適当でなんとなくの取引をしていたか。
この本にあるようなルールに則った取引をしていくと成功確率をあげていけるような期待がもてた
とにかく25日平均線は意識して、それを下抜けた時は注意。
上昇トレンドの初動で買えるとだいぶ期待できそう
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
本書はテクニカル分析の方法を示したもので、主な考え方は次のようなものです。
・上昇トレンドであれば新規買い・持ち株は継続保有(p.32)
・下降トレンドであれば持ち株は売却・新規買いは見送り(p.32)
・株式投資で最も重要なことは「大きな失敗」をしないこと(p.276)
これらの原則に沿って、多数の事例(チャート)を示しながら、「いつ」売買するのかを丁寧に教えてくれます。
なお、テクニカル分析に特化した内容のため、ファンダメンタル分析や株式以外の資産については触れていません。
ところで、本書の説くテクニカル分析に対しては、次のような批判が挙げられます。
・企業価値や実態に基づいていない(ファンダメンタル分析、バリュー株投資)
・下降トレンドにおいて売るため、配当を取り逃す(高配当投資、NISA活用)
・アクティブ運用で市場平均を上回ることは非常に難しい(インデックス投資)
・損切りによって持ち株を減らすことで、「稲妻のきらめく瞬間」を逃す
・買いと損切りを繰り返すことで手数料や税金が嵩む
ただ、こうしたテクニカル分析に対して批判的な立場の本は、長期投資を前提としているため、「どの株」を買えばいいのかを教えてはくれても、「いつ」買って「いつ」売ればいいのかを教えてはくれません。
このため、サプライズによって急騰した持ち株の売り時を逃したり、落ちるナイフを掴んでしまったりして、残念な思いをすることがあります。
その点、本書は売買のタイミングについて指針を与えてくれます。
たとえ長期投資のスタンスをとるにしても、個別株を買うのであれば、楽しい取引を実現するため、時にテクニカル分析が必要になります。
また、今(2025年)に出回っている投資本は、長期的には株価は上昇し続けていることを前提とし、株価が急落して長期間戻らないというバブル後の状況を無視するものが多いです。
反対に、本書では、損切りに対する意識の強さが強調されています。
これは、第1刷が2015年であり、まだバブル前の指数を回復していなかった時代に書かれたからでしょう。
「稲妻のきらめく瞬間」を逃さないことと、含み損を抱えて塩漬けになることは、裏表の関係にあることを、改めて思い出させてくれました。
Posted by ブクログ
本書のタイトルにもあるように、個別株を買う上で最低限知っておきたいチャートの読み方、トレンド分析について書かれている。要は、天空闘技場の200階クラスに念能力を持たずに参加すると命に関わる洗礼を受けますよ、ということだ。
Posted by ブクログ
株価チャートの形状を見ながら、購入ポイントと損切りすべき基本のタイミングを学べる良書です。株式投資は大損しないことが重要であることを再確認できる一冊。
Posted by ブクログ
「教科書」の名に恥じない参考書だと思う。
多くの個人投資家や怪しい投資アドバイザーが、逆張りに傾倒するのに対し、チャートを使った順張りの投資方法を丁寧に解説してくれている。
依然読んだときは、短期トレードの経験がほぼなかったためあまり頭に入ってこなかったが、チャートの基本書での学習及び少しのデイトレードの経験を積んだ今では、よく頭に入ってきた。
最終章では、練習問題まで入っていたので、本で得た学びを頭ではちゃんと理解できていることを確認できたことも良かった。当面の間は、本書を含めた数冊を、実体験を伴って消化してトレーディング技術を磨いていきたいと思う。
Posted by ブクログ
チャートの基本的な読み方を学ぶことができた。
基本的に日足の25日平均移動線(呼称間違ってるかも)を基準に順張りを狙えば良いんだね。
ふーむ、後は損切りの基準だな。移動線を足が下回ったり、直近の底値だったり。逆指値を活用して損をしない運用を心がけたい。
Posted by ブクログ
株関連の本は幾つか読んできたが、この著作が一番学びになった。
とは言え、結果論からこう判断するという流れのため、実際の取引では余計な感情が邪魔してしまう可能性もあることが難しさでもある。
Posted by ブクログ
これを読むまでは、企業の業績の方が、チャートよりも株を購入する上で、重視すべきなのではないかと思っていたが、考えを改めた。人が買うものなのだから、その傾向を掴んでいくことも同じように大事なのだと思う。そして意外と自分は早く売る保守的なのだと感じた。
Posted by ブクログ
テクニカル分析のことが分かりやすく書かれている一冊。
チャートを読むことの重要性を再認識させられた。
「底値で買って天井で売る」のではなく「底値圏で買って高値圏で売る」という言葉にグッときた。
損失を減らす姿勢というのも共感。
改めてルールづくりをして取り組んでいきたいと思った。
Posted by ブクログ
教科書というタイトルがしっくりくる、しっかりした内容だった。移動平均線との買いタイミング売りタイミングについて詳しく書いてあり、最後にはクイズ形式で確認できる。良くできた構成だなと思った。他にも色々な指標はあるけれど、移動平均線についてに絞って知りたいならこれで充分かな?
Posted by ブクログ
非常にわかりやすくて良かった。
実際のチャートに基づいて説明してあるので、すぐに知識を実際に使える。
迷いそうな場合についても、いくつかのパターンで説明してあり、実用性が高い。
Posted by ブクログ
株式投資における二つの手法のうちの一つ、テクニカル分析の基礎を書いているチャートの教科書
株式が上昇下降に関してチャートを見ながら投資していくスタイルなので
こういった読み方なる基礎本に一回は目を通しておくと良いと思います。
投資家達はファンダメンタル分析やテクニカル分析を駆使しているので、初心者がやるのはテクニカル分析であるという一文には納得。
Posted by ブクログ
トレンドフォロー型の投資手法の基本について丁寧に解説していて、題目の通り教科書的な本。移動平均線の並びと傾きからトレンドを把握し、トレンド転換の兆候をシグナルとしてエントリー・イグジットする手法。初級者向けの内容多めだが、中級者に非常に役立つと思ったのが、増資や思惑銘柄への対処法。これらのような特殊なケースについてガイドラインを出している本はまれなので、第5章の「決算、増資、IPO…特殊なケースの対処法」だけでも読む価値があると思う。
===メモ===========
・筆者の感覚では、市場全体が明らかな上昇トレンドにあるときの個別銘柄の上昇トレンド転換や、市場全体が明らかな下降トレンドにあるときの個別銘柄の下降トレンド転換は、場中に判断すると良い結果が出ることが多いように思います。
・売買代金急増の上昇の後の急落後は、株価の上値が重くなる。やれやれ売りが増えるため。やれやれ売りをこなして高値を更新していく場合は強いので新規に買う戦略も有効
・増資発表後数日で新株発行価格が決定すれば、底から新株発行価格を底値にして推移する。
・増資を発表板銘柄が成長株か否かによって、増資が実行された後の株価の動きが異なってくる。成長株の場合、増資発表後は希薄化を嫌気して一旦株価が下がるが、その後資金を有効活用いてさらなる業績の成長が期待されることから再び株価画は上昇するケースが多く見られる。
・増資銘柄を新規買いするなら、増資後底を打って多少反発した局面で買うのも1つの戦略。この場合、損切りラインは直近安値か新株発行価格。
・増資銘柄を保有していた場合は、増資発表翌日は高い価格がつくことが多いのでひとまず成り行きで売るのが一策。もしくは、新株発行価格が決定するまで持ち続け、発行価格を割り込んだ場合は損切。
・リーマンショックなどの急落でトレンドが明確に下に変わった場合は、上昇トレンドの保有銘柄でも一部を売却するなどして一部をキャッシュにしておくことが重要。どんな状況でも、下降トレンド転換=売り。
・保有銘柄のトレンドが下降トレンド転換寸前の場合は、株価指数が下落の場合は一部を売る。逆に、指数が上昇トレンドに転じ、上昇トレンド入りをする個別銘柄が増加傾向であれば、上昇転換寸前の銘柄も上昇入りするだろうと判断する。
・「思惑」で上昇した銘柄は、下落スピードも早い。
・株価が短期間で買値から5倍、10倍になったなら、上昇トレンド途中であっても少しずつ売るべき。上昇トレンド終了まで保有を続けるのは、当初の保有量の5分の1程度が望ましいと思う。